【為替デリバティブ】FX TARF(ターフ、ターゲットリデンプションフォワード)とはどんな商品か

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解説

為替系エキゾチックデリバティブで有名なものにFX TARFがある。これはFX Target Redemption Forwardというもので、商品性は、正確ではないがざっくりとしたイメージは次のような感じだ。

・コインを投げて表が出れば、銀行が顧客に100万円払う。
・裏が出れば、銀行は顧客から200万円受け取る。
・これを10回繰り返す。
・ただし、表が累積で5回出たら、そこで取引を終了する。
 
もちろん、実際にはコイン投げではなく、将来の為替レートが行使レートを上回るかどうかで判定する。
よくあるのは、ドル円が円安に行くと顧客が受け取り、円高に行くと顧客がその2倍を支払う、というようなものだ。
為替レートと行使レートの差を累積していき、所定のレートを超えたら取引を早期終了する。
 
銀行としては顧客に払う総額の上限が低く決まっているのに対して、顧客としては、最悪全部負け続ければ、10回負けることになる。しかも、一回の受け払いでは、顧客の支払額にレバレッジがかかっており、負けたときの損失が明らかに顧客の方が大きい。
 
これだけ顧客にとって不利になっているにもかかわらず、よく見かけるということは売れているのだろうが、どんなセールストークをして売りつけているのだろうか。
ペイオフが複雑であるため、ヘッジ目的ではないはずだが、運用目的で買っているのだろうか。
 
ここで、フォワードというのが名前に付いているが、正確には、顧客の支払額にレバレッジがあるので、フォワードにはなっていない。レバレッジがなければ、顧客から見てコールオプションの買いとプットオプションの売りが同額になっていることから、実質的にフォワードと同じ、つまりシンセティックフォワードになっている。

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