ATMとストライクの定義はアセットクラスごとに異なる
市場でクォートされているボラティリティスマイルは、ATMとストライクの定義がアセットクラスごとに異なる。 金利系は、ATMといえば必ずフォワードである。つまり、ストライクがフォワードレートに一致するオプションをATMオプ…
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市場でクォートされているボラティリティスマイルは、ATMとストライクの定義がアセットクラスごとに異なる。 金利系は、ATMといえば必ずフォワードである。つまり、ストライクがフォワードレートに一致するオプションをATMオプ…
ASCOTとは ASCOTとは、CBのアセットスワップと、CBオプションの組み合わせである。 CBオプションを権利行使すると、CBオプションの売り手からCBを額面、つまりパーで買い取り、アセットスワップを早期終了する。 …
ファンディングスプレッドを決める以前の問題で、ファンディング通貨をどうするかで質問されることもある。それは、邦銀の海外支店や、外銀の東京支店で無担保イールドカーブやFVAを考えるときである。 邦銀だから本部で円を調達し、…
モンテカルロ法はその手法や設定の違いで評価額に差異が出るのかとの質問を頂いていた。 答えはイエスであり、その通りというほかない。 これはモンテカルロに限らず数値計算手法全てにいえることであり、数値積分やツリーやPDEでも…
数値計算法には、解析解、数値積分、ツリー、FDM、モンテカルロがある。FDMは文献によっては有限差分法やPDEと書いてある場合もある。 解析解があれば、問答無用でそれを使う。 解析近似解がある場合は、状況によるが、近似の…
金融工学関連のテキストなどを見ていると、 「オプションの評価モデルにはブラックショールズモデル、二項モデル、モンテカルロシミュレーションなどがあるが」 という記述がよく見られる。このような書き方は誤解を招きかねないと思わ…
EURのテナースプレッドのクォートは独特だ。2-swapというやつで、固定レートの差分でクォートされる。 つまり、3-6スプレッドは、Euribor3Mを参照するスワップと、Euribor6Mを参照するスワップの固定レー…
テナースプレッドは、同じ通貨、同じ金利インデックスの異なるテナーのレートを交換するスワップにおいて、短いテナーの方に乗せるスプレッドだ。USDの3-6であれば、USD Libor3MとUSD Libor6Mを交換するベー…
古典的なHestonモデルでは動かすパラメーターが5つあったが、現代的なHestonモデルではこれを3つに減らす。 確率的な分散を表す確率過程Vの代わりに、Vをその初期値V0で割って基準化したものをモデル化の対象とする。…
Hestonは確率ボラティリティモデルで最も一般的なもので、確率的に動く分散がCIRモデルに従うモデルである。バニラオプション価格が準解析的に出るため扱いやすく、エクイティや為替においてスマイルモデルやプライシングモデル…