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解説
金利にはその期間を指すものとしてテナーという用語がある。
しかし、テナーは、場面によって、あるいは人によって、異なる意味を指していることがあり、初心者が混乱する原因となっている。
ここでは、金利のテナーが指す意味として、4つ紹介する。
- ⑴金利の参照期間
- ⑵金利の計算期間(付利期間)
- ⑶金利の利払間隔
- ⑷スワップ期間
⑴は変動金利にのみ存在する。
⑴と⑵は同じことがほとんどだが、少し意味が異なってくる。
⑵と⑶も同様で、同じことがほとんどだが、少し意味が異なってくる。
以下、いくつか具体例を見てみよう。
円Libor6Mの10年スワップの場合
- ⑴参照期間はフィキシング日からスポットスタートの6M
- ⑵計算期間も同じである。
- ⑶利払間隔は、変動サイドも6M、固定サイドも6Mである。
- ⑷スワップ期間は10Yである。
例えばEuribor6Mの10年スワップの場合、 ⑶の利払間隔は、変動サイドは6Mだが、固定サイドは12Mであることに注意。
後決めRFR複利、PA、10年スワップの場合
⑴参照期間は⑵計算期間とほぼ同じであり、 計算開始日から利払日の2営業日前までである。
⑵計算期間は、計算開始日から利払日までである。
⑶利払間隔は、変動サイドも固定サイドも12Mとなる。 しかしRFR複利では、複利された金利を払うのは12Mごとであっても、RFR自体はオーバーナイトレートであるから、RFR自体の⑴参照期間はオーバーナイトである。
前決めRFR複利、PAの場合
⑴参照期間は、⑵計算期間を12Mだけ手前にシフトしたものになる。 つまり、12MのRFRを積み上げて最終的にフィキシングされた金利が、12Mから24Mまで発生し、24Mで支払われる。
⑴参照期間は0Mから12M
⑵計算期間は12Mから24M
である。 この前決めRFR複利は、LIBOR廃止で少し話題にはあがったが、業界案としては採用されなかったようだ。
CMS10Yと固定金利を6Mごとに20Y交換するスワップの場合
- ⑴参照期間は、計算開始日からの10Yである。
- ⑵計算期間は、フィキシングされたCMS10Y金利を6Mごとに支払うから、あくまで6Mである。
- 固定金利の⑵計算期間も6Mである。
- ⑷スワップ期間は20Yである。
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