通貨オプションの分類:7つの軸で考える

通貨オプションには様々な種類があるが、大きく分けて以下の軸で分類するとわかりやすいだろう。

(1)権利行使の種類は何か:ヨーロピアン、アメリカン

(2)ペイオフの種類は何か:バニラ、キャッシュデジタル、アセットデジタル、ギャップ、など

(3)バリアがいくつあるか:バリアなし、シングルバリア、ダブルバリア

これに加えて、バリアオプションの場合は、さらに以下の軸で分類される。

(4)バリアの観測方法:離散バリアか、連続バリア(=ザラ場参照)か

(5)バリアの観測期間の種類:ウィンドウバリアか、そうでないか

(6)リベートの種類:リベートなし、即時払い、満期払い

(7)バリアとストライクの位置関係:ノーマルノックアウトか、リバースノックアウトか

(1)については、ヨーロピアンは行使可能時点が満期のみ、アメリカンは満期までの間、常に行使可能である。通貨オプションだとヨーロピアンが多い。株式オプションだとアメリカンも多い。バミューダンという権利行使の種類もあるが、それは金利系に多い。

(2)については、バニラが非常に多いが、デジタルやギャップもある。デジタルの場合はキャッシュデジタルが多いだろう。キャッシュデジタルは国内通貨が支払われるもの、アセットデジタルは外国通貨が支払われるものである。ここで、為替ペアがCCY1/CCY2という表示であれば、CCY1が外国通貨、CCY2が国内通貨である。

(3)については、バリアなしのものが多いが、シングルバリアもメジャーである。ダブルバリアはたまにある。バリア3つ以上の商品はほぼない。シングルバリアはアップアウト型、ダブルバリアはダブルノータッチ型がメジャーである。

(4)については、キャッシュフローに合わせて1か月に1回など、決まった時間に定期的に、バリアヒットしたかどうかを判定するのが離散バリアである。TARFなどは離散バリアだ。一方、ザラ場も含めて常に観測するのが連続バリアである。当然ながら連続バリアの方がバリアにヒットしやすくなる。連続バリアだと、ヒットしたかどうかの判定について、透明性が下がる。つまり一瞬でもヒットすればいいわけなので、ザラ場で本当に一瞬でもヒットしたのかどうかは、顧客からするとはっきりしない。

(5)については、ウィンドウバリアだと、観測開始が遅れて始まるものと、観測終了が満期より早く訪れるものに分かれる。ウィンドウバリアではない通常のバリアの方が一般的。

(6)については、リベートとはバリアにヒットした場合に支払われるキャッシュのことである。このキャッシュが支払われる時点によって2種類に分かれる。ヒットしてから数営業日後に支払われるか、満期まで支払いが後回しになるか、である。

(7)については、

・アウトオブザマネーに行き過ぎるとノックアウトするのがノーマルノックアウト

・インザマネーに行き過ぎるとノックアウトするのがリバースノックアウト

である。

・コールオプションの場合は、バリアがストライクよりも高いUpOutがリバースノックアウト、DownOutがノーマルノックアウト

・プットオプションの場合は、バリアがストライクよりも低いDownOutがリバースノックアウト、UpOutがノーマルノックアウト