Libor亡き後の無担保割引金利は?

無担保取引の割引金利については、だいたい以下の4パターンに集約されるだろう。

パターン1
Liborフラットで割引
 
邦銀だとこれが多いのではと思われるが、これはシングルカーブ時代の名残で各通貨の標準テナーのLiborフラットで割り引いてしまう、というものだ。信頼できるファンディングスプレッドが観測できないしよくわからないから、何も考えずに昔のままになっているわけである。
この場合、Linorがなくなると割引金利が変わるので時価が変化してしまうことに注意が必要だ。
確かに既存取引の変動金利はRFR+スプレッドで、Libor に近くなるようにするが、割引金利をどうするのか、という問題がある。
おそらく何も考えずにRFRフラットにするんだろうが、そうすると、Liborとのスプレッド分だけ割引金利が低くなって時価がぶれる。
 
パターン2
自社のファンディングレートで割引
 
これは、Libor+スプレッドで観測できる自社ファンディングレートで割り引くというものだ。
商業銀行だと預金金利でLiborより低くファンディングできているから、などとしてOISに近い水準のファンディングレートにしているケースもあるかもしれない。
Liborがなくなると、ファンディングスプレッドがより一層、観測困難になると思われる。
RFR+スプレッドで観測できる場合にはそれで割り引くだろうが、かなり先の話だろう。
ベース金利はRFRに変更せざるをえないが、それに乗せるスプレッドをどうするかについては、困ってしまうだろう。
 
パターン3
Libor割引−LiborベースのXVA
 
これもパターン1と同様、割引金利を変更しないといけないが、割引金利が下がって、ベースとなる価値が上がるが、スプレッドのベース金利も下がるわけなので、スプレッドが拡大して差し引くXVAも大きくなり、ある程度相殺されるだろう。
 
パターン4
OIS割引−OISベースのXVA
 
これは円など、OISの変動金利インデックスが新旧で変わらない場合は変更不要だが、ドルなどはインデックスが変わることで割引金利も変わってしまうため、パターン3と同様になる。
 
 

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