フラット為替とは

為替予約の派生形でフラット為替という商品もある。包括的長期為替予約とも言われるようだ。

これは、たくさんの為替予約をパッケージにしてまとめ売りするものである。
満期の異なる為替予約をたくさん組み合わせて、1年間、毎月、ドルと円をフラットな予約レートで交換する、というものだ。
どの満期の為替予約も同じ予約レートになっている。

ここで重要なのは、普通の為替予約を別々に、たくさん約定すると、
フォワード為替をベースに予約レートが計算されるため、
各満期の為替予約は、予約レートがばらばらで異なる、ということだ。
 
さらに、例えばドル円であれば、ドルの方が円よりも高金利であり、フォワード為替は満期が長くなるほど円高になっていく。
このため、普通に為替予約をたくさんやると、満期が長いものほど予約レートが円高になる。
 
フラット為替は、満期が長くなるにしたがって円高になっていく右下がりの予約レートを、時価が変わらないように満期方向にならしてフラットにしたものだ。
 
この仕組みは、金利スワップの固定レートを決めるときと似ている。
右上がりのイールドカーブになっていれば、フォワードLiborレートは右上がりになっていくが、このLiborサイドの時価と変わらないように、満期方向にならすことによって、固定サイドの固定レートを決める。
 
同じ話は金利キャプフロアでボラティリティをクォートするときのコンベンションであるアベレージボラティリティの決定や、CDSスプレッドの決定などにも当てはまる。
 
これらは全て、市場では満期方向にフラットになっていない変数を、金融機関がフラットにならしてあげることで商品が出来上がっている例だ。

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