クオンツの種類⑶ アルゴトレードクオンツ

3つ目のクオンツのフィールドはアルゴリズムトレードや高頻度トレードである。

 
テーマとしては、最良執行やマーケットメイクの自動化、マーケットのアノマリーの探求、特定のアルゴリズムに従い売買することで超過収益を狙う、といったものがある。最良執行とは、大きなロットの取引を細切れに分割して徐々に執行することで、マーケットインパクトを最小化するものである。

 

 
彼らが生息しているのは、証券会社やメガバンク、ヘッジファンドである。
 
使われる数学はリスククオンツに似ており、QメジャーではなくPメジャーの人たちである。統計学、時系列分析、最近では機械学習を駆使してアルゴリズムを構築する。しかしミドル部署にいるリスククオンツに比べると、フロント部署にいるクオンツトレーダーは時間の流れとしてはかなり忙しい。
 
使用するデータもリスククオンツと同様にヒストリカルデータであるが、決定的に違うのはデータの周期である。リスククオンツは多くて日次データだが、クオンツトレーダーは当然のように日中のティックデータを用いる。このため、かなり膨大なデータ量を扱うため、データベースの扱いに習熟していないといけない。
 
プログラミング言語は、この分野独特のものとしてQ言語というものがあるらしい。しかし最近ではもっぱらPythonが用いられているようだ。また、処理の高速化が必要な部分においてはC++が必須となる。この分野で働くクオンツは、様々な事態を想定に入れてコーディングし、入念にテストする必要があるため、クオンツというよりもかなりIT部署のプログラマーに近い。

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