はじめに
新卒のクオンツ就活生からよくある質問に
「数学とプログラミングのどちらの能力を伸ばしておくべき?」
というものがある。
今回はこれについて個人的見解を簡単に述べてみたい。
回答
ざっくり言うと回答は以下の通り。
- 数学は減点項目(苦手だと不利)
- プログラミングは加点項目(得意だと有利)
と思っておけばよい。
理由は、
・新卒だとプログラミングスキルはあまり期待されていない
・数学のほうが入社後、実務で使えるレベルまで伸ばすのに時間がかかる
からである。
要するに
・プログラミングは会社に入ってからでも間に合うが数学は間に合わない
ということである。
したがって、
・数学は、時間のある学生のうちにしっかりと学んでおく
・プログラミングも、時間のある学生のうちに学んでおくと有利だが、必ずしも必須ではない
とはいうものの、最近のクオンツ界隈では数学の能力よりも、データサイエンスなどでITスキルが重宝される傾向にある。このため、プログラミングができる(と採用担当者が思ってくれる)ほど選考で有利になるだろう。学生のうちに何らかのメジャーなプログラミング言語を一つは身に付けておいた方がよい。
数学は、学部教養レベルの微積と線型、確率統計はみっちりと鍛えておく必要がある。会社によっては筆記試験が課せられる。
よりアドバンストな数学については、クオンツはクオンツでもどの種類のクオンツになるかによって、必要な数学の分野が変わってくるので注意したい。
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