試験に落ちる人の特徴10選【大学受験/資格試験】

資格試験に受からない人に共通の勉強法10選

1.丸暗記しようとする

丸暗記はどうしても覚えられないときの最後の手段であり、それを最初からやろうとする人は試験に落ちる。

本番の問題が解けないといけないので、問題を解くことに応用できる形で覚える必要がある。そのためには何かしら理屈やストーリーと絡めて覚えないといけない。例えば英単語なら、単語をいくつかの単位に分解して、それぞれの語源をもとに覚えるなどである。

2.問題集は力試しに使う

テキストの内容を覚え終わってから問題集を力試しに使う、というのも悪手である。その理由は、
インプットの質が悪くなる
アウトプットの量が少なくなり、インプットに偏った勉強になる
の2点だ。

どういう問題がどういう形で出題されるのかわからない状態でテキストを読んでも、問題意識がないので漫然と読むだけになり、試験本番で得点につながるような理解が頭に定着しない。

加えて、テキストを終えてから問題集、と言っていると、たいていは問題集にとりかかるのが遅くなり、問題演習量が不足しがちになる。同じ問題を何度も繰り返すことで、本番に解ける問題を増やしていく必要があるが、問題集の周回数を増やさないとそれは実行できない。

3.わかるまで先に進まない

これは完璧主義の人が陥りやすい落とし穴であり、
・テキストを読むとき
・問題集をやるとき
のどちらにも当てはまる。

テキストを前から順に読んでいき、途中で理解できないことがあると、それを完全に理解できるまで調べたり考えたりし続けるのは効率が悪い。
その理由は、テキストの後ろのほうを読んではじめて、前のほうの内容が「そういうことだったのか」と理解できることはよくあるからだ。項目ごとのつながりは、全体を通して学んだ後でないとイメージがわかない。

特に数学のように積み上げ式の学問だと、前のほうの内容は単に、後から出てくる内容の準備だったりする。しかし後ろの内容を知らない状態だと、何のためにこんな概念が出てくるのか、というのは理解できなくて当たり前である。
理解できないのが当たり前な段階で、時間をかけて理解しようとしてしまうのは、試験不合格に直結する。

問題集をやるときも、問題集の解答・解説が一周目で完全に理解できることは少ない。「どこがわからないか」をひと目でわかるよう目立たせておいて、後で何度も読み返せば良い。一周目に理解できなかった解説が、二周目以降だと一瞬で理解できた、ということはよくある

4.同レベルの教材を多数買う

教材を買い込んでどれも中途半端になる、というのも試験に落ちる人に多いパターンだ。レベルが異なる問題集を買うなど、目的が違う教材を複数手元に置いておくのは必要なことだが、目的が同じ教材、例えば同レベルの教材を多数持っていてもあまり意味はない。

確かに教材によって異なる説明がなされていることも多いので、同じ内容を違う切り口で学ぶことで理解が進むことはあるだろう。しかし結局のところはどの教材も中途半端になり、周回数をかせげなくなるので、理解が深く定着しにくい

5.直前まで過去問をやらない

これは致命的である。過去問は勉強開始一日目にざっと見ておく必要がある。過去問を見ないで勉強をしていくのは、ゴール不明のまま走り出してしまうことを意味する。どんな問題形式がどんな形で出題されるかを把握しておくことで、テキストをどう読んでいけばいいか、問題集をどう使えばいいかをつかみやすくなる。過去問の解答・解説のわからない所を解消するために、テキストや参考書を読んでいく、という方法が効率的である。

過去問を解くのを後回しにする人が多いのはなぜかというと、「傷つきたくないから」あるいは「不都合な現実を直視したくないから」である。早い段階で過去問を解いてみると、当たり前なのだが、ほとんど解けない。たいていの人は、自分の能力不足を目の当たりにして傷つくことを避けたがるので、過去問を解くのは自分の実力がついてきてからにしよう、となってしまう。

6.解けない問題を考え続ける

試験当日は自分の頭だけが頼りなので、自分で考える力をつけようとするのは悪くない。しかし考えてもわかりそうにない問題に時間を使い過ぎるのは、時間効率の観点から良くない。わからない問題はさっさと解答を見てしまい、解説をよく読んだ後で、その解答を自力で再構成できるか試す、という方法が効率的である。

解答・解説を読む際に重要なのは、「もしこの問題を初めて見た人が解けるとすれば、問題文のどこを手がかりにして、どのように考えれば解けるのか」を思い浮かべながら解答・解説を読み込むことである。そうしないと、解答の丸暗記になってしまい、似た問題が出たとしても、初見で解けなくなってしまう。当然ながら、試験本番に出くわす問題の多くは初めて見る問題なわけなので、初見の問題が解けるようにならないと意味がない。初見でも解こうとすると、問題文のどこに目をつけて、どのような考えれば解法を思いつくのかという、「解法の思いつき方」を考えながら問題演習をしないといけない

7.教科書精読に時間かけ過ぎる

これは「3.わかるまで先に進まない」とも関連している。とにかく最終目標は試験本番の問題を解けるようになることなので、試験勉強はインプット(教科書精読)よりもアウトプット(問題演習・過去問演習)がメインである。
教科書を精読(じっくり読み込む)するのは、問題演習の解説が理解できずに行き詰ってから、そこではじめて実行すればよい。教科書はざっと読むのを何周もしていく中で、過去問で頻出の単元や自分が苦手な部分にしぼって精読するのが効率的だ。

8.綺麗なノートや単語帳を作る

きれいなまとめノートなどを作るのに時間を使うのも非効率である。試験本番ではまとめノートを採点されるわけではない。まとめノートは公式テキストや、資格予備校が出版している参考書など、既に出来上がっているものを使えばよい。自分でゼロから作らなくても、市販のテキストに書き込んだりすることにより、自分だけのまとめノートを作ることはできる。

9.本番の時間配分を練習しない

時間を計って過去問演習するのは重要だ。自分に適した時間配分は、本番に近い問題を通して解いてみないとわからない。時間配分を練習しないと、本番で時間切れになって、実力を発揮できないまま終わってしまう。

10.単元の出題頻度や配点を調べない

これも面倒くさいからやらない人が多い。試験には、よく出る単元、あまり出ない単元、というように濃淡があるのが普通なので、よく出る単元に多くの勉強時間を投下できるよう、頻出単元がどこか把握しておく必要がある。そのためには、まずテキストなどで単元の全体感をなんとなく把握しておき(当然だが、それぞれの単元が何の話題なのか、などは理解できなくてよい)、過去問の解説と照らし合わせて、どのあたりの単元が過去問に出ているかを知っておいたほうが良い。

まとめ

大学受験や資格試験に落ちる人の特徴10選は次の通り。

  1. 丸暗記しようとする
  2. 問題集は力試しに使う
  3. わかるまで先に進まない
  4. 同レベルの教材を多数買う
  5. 直前まで過去問をやらない
  6. 解けない問題を考え続ける
  7. 教科書精読に時間かけ過ぎる
  8. 綺麗なノートや単語帳を作る
  9. 本番の時間配分を練習しない
  10. 単元の出題頻度や配点を調べない

これらは凡人がうっかりはまってしまう落とし穴ばかりなので、注意が必要だ。

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