為替スマイルのスキューと逆スキュー

ストライク方向に右下がりになっているのがスキュー、

ストライク方向に右上がりになっているのが逆スキューである。

USD/JPYやAUD/JPYなどでは右下がりのスキューになることが多く、

USD/ZARやUSD/BRLなどでは右上がりの逆スキューになることが多い。

(もちろん、いつも必ずそうなるというわけではない。)

スキューになるか逆スキューになるかは、為替のスポットがどちらの方向に動くときにボラティリティが高まるか(あるいは、どちらの方向への動きを市場参加者が警戒しているか)によって決まると考えられる。

(スマイルの形状は需給がそうなっているとしか言いようがないが、大まかには上記のように説明されることが多い。)

そして、市場がリスクオンのときよりも、リスクオフになるときの方がボラティリティが高まることが多い。

USD/JPYやAUD/JPYなどでは、市場がリスクオフになると、円高、つまり為替のスポットが下がる方向に動くことが多い。これによって、低ストライクのオプションに高い価格がつき、スマイルが右下がりになると考えられる。

それに対して、USD/ZARやUSD/BRLなど、対ドルのエマージング通貨については、市場がリスクオフになった際のエマージング通貨の下落を、市場は警戒している。エマージング通貨が対ドルで下落するとはつまり、為替のスポットが上昇するということである。これによって、高ストライクのオプションに高い価格がつき、スマイルが右上がりになると考えられる。