サムライ債とショーグン債の違い、由来、覚え方

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簡単に解説

(発行体, 投資家, 市場, 通貨) の4つの組み合わせで分類するとよい。

発行体は、債券を発行する主体であり、お金の借り手が海外の会社か、国内の会社か、で分類する。
投資家は、債券に投資する主体であり、お金の貸し手が海外の会社か、国内の会社か、で分類する。
市場は、債券を売り出すマーケットであり、債券を販売する場所が海外か、日本か、で分類する。
通貨は、債券の元本やクーポンの通貨であり、債券のキャッシュフローが外貨建てか、円建てか、で分類する。

投資家と市場を区別するのは、海外にいる日本人投資家向けに販売する、というケースもあり得るからだ。その場合、投資家は日本だが、市場は海外、となる。

これらの組み合わせで分類すると、
(発行体, 投資家, 市場, 通貨) の組み合わせが、

  • (海外, 日本, 日本, 円貨)の場合:サムライ債
  • (海外, 日本, 日本, 外貨)の場合:ショーグン債

となる。要するに、サムライ債とショーグン債の違いは通貨だけである。
円貨建てで発行するのがサムライ債
外貨建てで発行するのがショーグン債


サムライ債とショーグン債はいずれも、
海外の発行体が、日本の投資家向けに、日本市場で販売する債券である。
要するに、海外の会社が日本にいる日本人から調達するケースである。

日本人向けに販売するので、通常は円建てで発行するだろう。よってショーグン債よりもサムライ債の方がよく見かける。

名前の由来は不明だが、サムライとショーグンいずれも、海外の人が日本を連想する言葉の代表例として使われている。

覚え方は、

  • サムライ債の方がショーグン債よりも日経新聞などで見かけることが多い
  • サムライ債もショーグン債も海外の会社が日本の投資家からお金を借りる
  • 日本の投資家にとって、円建てで貸し付けるのが自然なので、よく見かけるサムライ債が円建て、それほど見かけないショーグン債が外貨建て、と覚える

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