【簡単にわかりやすく】通貨スワップの仕組みとは?【為替スワップ+異通貨間の金利スワップ】

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解説

かなりおおざっぱではあるが、

通貨スワップ=為替スワップ+異通貨間の金利スワップ

と考えておけばよい。
ここでの通貨スワップはMtM (Mark-to-Market) 条項付きではなく、Constant Notional (元本一定) 型を対象としている。

Constant Notionalな通貨スワップは、

  • スポットと満期で異通貨間の元本交換があり、
  • その間では定期的に異通貨の金利を交換する、

という取引である。

ここで、一つ目の、

  • スポットと満期で異通貨間の元本交換があり、

というのは、まさに為替スワップである。

そして二つ目の、

  • 定期的に異通貨の金利を交換する、

というのは、金利スワップの特殊な形と考えればよい。一般には金利スワップは同じ通貨の変動金利と固定金利を交換するものを指すが、通貨スワップでは異通貨間の金利を交換する、という違いがある。

ここで補足だが、為替スワップとは、例えば、

  • 約定日の2営業日後(スポット日)に円を貸してドルを借りる
  • 1週間後(満期)に円を返してもらい、ドルを返済する

というようなものだ。

通常の為替スワップでは、スポットでのレートはスポット為替、満期でのレートはフォワード為替、の水準をもとに決定する。

それに対して通貨スワップでは、スポットでのレートと、満期でのレートは、どちらも同じスポット為替をもとに決定される。したがって満期で元本交換する際のレートは、その満期に応じたフォワード為替の水準とは大きく乖離してしまう。

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