エクイティスワップとは

株式のリターンと変動金利を交換するスワップである。
・株式リターンを払うサイドをEquity Legという。
・変動金利を払うサイドをFloating Legという。
よくあるのは、3か月ごとに株式リターンとLIBOR3M + Spread(あるいはTIBOR3M + Spread)を交換するものだ。
参照する株式には以下のようなケースがある。
・1銘柄のみ
・2銘柄以上のバスケット
・株価指数

エクイティスワップはざっくり以下の2つに分かれる。
・トータルリターンスワップ
・プライスリターンスワップ

エクイティスワップとトータルリターンスワップの違い、で調べる人もいるかもしれないが、エクイティスワップの1つの具体例としてトータルリターンスワップがある、ということになる。
株式のリターンには以下の2つがある。
・キャピタルゲイン(値上がり・値下がり)
・インカムゲイン(配当)
キャピタルゲインのみを考慮して配当を除いた、プライスのリターンのみを払うのがプライスリターンスワップである。
それに対して、配当も込みで、株式からのリターン全てをEquity Legの支払いに反映するのがトータルリターンスワップ(TRS)である。

Equity Legの払い、Floating Legの受け、の場合は、株価が下がれば支払いが減るので得をする。このため、株式のショートと同じ経済効果となる。例えば、株式をショートしたいが議決権を保持したい、といった場合にエクイティスワップが便利だろう。
逆に、Equity Legの受け、Floating Legの払い、の場合は、株価が上がれば受け取りが増えるので得をする。このため、株式のロングと同じ経済効果となる。例えば、外国人による投資が規制されているような国の株式をロングしたい、といった場合にエクイティスワップが便利だろう。

エクイティスワップでユニークなのは元本の扱いである。金利の場合は元本が通貨建てでいいわけだが、株式の場合は元本に対応するのは株式の枚数ということになる。つまりFloating LegとEquity Legで元本の単位が異なるのである。
Floating Legの元本金額 = 株価 × Equity Legの株式枚数
となっていないと、受けと払いで元本がバランスしないが、足元の株価は変動している、という点がエクイティスワップ固有の問題である。