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解説
AUDでは中央銀行主導でBBSWを参照する債券に適切なフォールバック条項を入れるよう促しているようだ。
債券はたいてい、きちんとしたフォールバック条項が入っておらず、Liborが取れなくなると、直近のレートで固定金利になってしまうものが多いようだ。
また、そもそもLiborが取れなくなったときにどうするかがきちんと書かれていないものもあるようだ。
オーストラリアでは、Liborは使われておらず、独自のインデックスであるBBSWが指標金利として使われている。
このため、Liborがなくなっても影響はほとんどなく、引き続きBBSWを使えばいい。
しかしながら、BBSWの取引が減ってきていることや、他国でLiborからRFRへの動きが出ていることが影響しているようである。
リスク誌によると、BBSWが取れなくなると自動的にAONIAに切り替わるといった、明確なフォールバック条項の導入が、一部の債券には求められているとのことだ。
参考文献
スワップ取引のすべて(第5版)
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