LIBORレートの終焉と証拠金規制

Risk (Aug 2017)

記事

・金融商品が参照する変動金利インデックスとして、LIBORは今後使用されなくなる方針が決まっている。

・英国ではSONIA (sterling overnight index average)、米国では米国債のレポレートが採用されることで決定(日本ではOvernight Rateになる方向)、これらはまとめてRFR (risk free rate)と呼ばれる。

・しかし、既存取引の参照金利をLIBORからRFRに変更すると、証拠金規制上は新規取引とみなされる恐れがあり、その場合は当初証拠金(IM)の差し入れが追加的に要求される。

・既存取引は証拠金規制の対象から除外されていたが、LIBORを参照していた取引全てに対してIM拠出を求められると、金融市場が混乱してしまうため、本当にIM拠出が求められるのか、今一度きちんと確認しておくべき、と弁護士たちが警告している。

・今後、業界団体はロビー活動により、上記のようなケースは証拠金規制の対象外とすることを求めていくと見られる。

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