【簡単にわかりやすく】レシオフォワードとは:レバレッジをかけたクーポンスワップ

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レシオフォワードとは

レシオフォワードとは、将来の為替レートによって、
為替フォワードのストライクと元本が変わる商品である。


よくあるのは、ドル円であれば、以下のようなものだ。

  • 顧客がドル買い円売り、銀行がドル売り円買い
  • 為替がトリガーストライクよりも円高であれば、
    • ペイオフのストライクが円安に修正されて(ギャップ条項)かつ、
    • 元本が2倍になる(レバレッジ条項、レシオ条項)
  • 為替がトリガーストライクよりも円安であれば、
    • ペイオフのストライクと元本はそのまま変化なし

円高であれば元本が3倍になるという、かなりレバレッジをかけた取引も行われている。

レシオフォワードは名前に「フォワード」と付いているが、実際は満期の異なる多数のフォワードをまとめて一括契約する商品であり、これはフラット為替やクーポンスワップと呼ばれる。

補足:具体例、仕組み、関連商品

具体例

例えば、

ドル円が100よりも円高であれば、
(105 − 為替) × ドル元本 × 2
を顧客は銀行に支払う。

ドル円が100よりも円安であれば、
(為替 − 100) × ドル元本
を顧客は銀行から受け取る。

これを毎月一回、3年間(36回)繰り返す、
というような商品だ。

仕組み

円高になると、予約レートが顧客にとってさらに不利な方向に変更され、挙げ句の果てに元本が2倍になってしまう。
つまり円高に振れると顧客にとって大損になる。
一方で、円安に振れても通常の為替予約であり顧客にとって特別有利になるわけではない。

このような商品が売れる理由は、
円高に振れた場合の大損を受け入れることによって、
円安に振れた場合の予約レートを、通常のフォワードレートに比べて、より顧客に有利な水準に設定できるからである。

ノックアウトレシオフォワード

実務では、このレシオフォワードに、ノックアウトバリアを設定したりする。
円安に行き過ぎてアップサイドのバリアを超えると、取引が早期終了するのである。
これは顧客にとって不利な条件なので、その分、円安に振れた場合の予約レートをより魅力的な水準に設定することができる。
このような商品をノックアウトレシオフォワードと呼ぶ。

TARF

ノックアウトバリアの代わりに、ターゲットノックアウト条項を付けたレシオフォワードを、Target Redemption Forward、TARF(ターフ)と呼ぶことがある。

これは、為替がストライクよりも何円だけ円安になったか(為替とストライクの差分)を累積していき、一定水準を超えると自動的に取引が早期終了する。

円安に行くと金融機関にとって不利なので、ストライクよりも円安になる回数が多くなりすぎないように早期終了させる、という見方もできる。詳細は以下の関連記事一覧を参照。

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