いろんなファンディングスプレッド

ファンディングスプレッドの設定方法もいろいろある。

社内の仕切りレート、自社の債券などの調達スプレッド、他社など業界の市場平均スプレッドなどである。
 
社内の仕切りレートは、資金部門とトレーディング部門との間で資金を貸し借りするときのレートである。トレーディング部門は資金部門から借りてくるので、そのときのスプレッドだ。
 
債券などで調達するときのスプレッドがLiborプラス何ベーシス、というように観測できるときは、それを用いる場合もある。
また、資金調達手段ごとのスプレッドを加重平均するなどもあるだろう。
 
銀行などはコア預金がある場合は預金金利、生保であれば予定利率をもとにファンディングスプレッドを設定したい、という日系金融機関もあるだろう。
これらの金利は市場ベースの金利より低く設定されている場合もある。
 
しかし、会計の出口価格の観点からは、これは適切な方法とはいえないだろう。
出口価格とは、自社の算定する価格ではなく、他社の算定する価格だからである。これは自社の個別事情を反映した価格とは相容れないものだ。
 
市場の他の銀行がどれくらいの金利水準で資金調達しているかを調べて、その平均的な水準を用いる方法もある。市場平均ファンディングスプレッドだ。会計における出口価格の観点からはこれが適切だろう。
 
他の銀行がどのくらいのファンディングスプレッドを用いているかは、マーキットのトーテムサービスでFVAのコンセンサス価格からファンディングスプレッドを逆算する、という方法がある。数年前ごろはLiborプラス50ベーシスくらいの水準になっていたようである。
 

—–