CVA FVAのいろんなスプレッド

こちらもおすすめ

【初心者向け】CVAモデルの体系的まとめ | Quant College

【初心者向け】CVAの体系的まとめnote | Quant College

LIBOR廃止とRFR移行のまとめ | Quant College

金融工学関連でおすすめの本:まとめ(目次) | Quant College

解説

CVA FVAにはいろんなスプレッドが出てきて混乱する人が多い。

無担保ファンディングレート
− 債券CDSベーシス(流動性スプレッド)
− CDSスプレッド(クレジットスプレッド)
− LiborOISベーシス
=OISイールド
 
これは、無担保ファンディングレートから、いろんなスプレッドを引いたものが、OISイールドになることを示している。
OISイールドは、オーバーナイトの信用リスクしかないのでほぼ無リスクの金利である。
これにいろんなスプレッドが上乗せされたものが無担保ファンディングレートである。
OISイールドにLiborOISベーシスを足すと、Liborイールドになる。無担保取引については、このLiborイールドで割り引くことが多く、ここからの差分をXVAとしてチャージする。
もっとも、文献ではOISで割り引いた時価に対する調整としてXVAを定義しているものもある。
 
FBAからクレジットスプレッド分を抜き出してDVAとして計上するというのは、自社のクレジットスプレッドをもとにDVAを計算し、自社の流動性スプレッドをもとにFBAを計算する、ということである。
 
ファンディングスプレッドというのは、Liborに対するスプレッドとして観測することが多い。このとき、ファンディングスプレッドは、クレジットスプレッドと流動性スプレッドの合計である。
 
このファンディングスプレッドでFBAを計算した場合は、自社のクレジットスプレッドは考慮済みなので、DVAがFBAの中に混入しており、DVAを別途計上すると、二重計上になる。

こちらもおすすめ

【初心者向け】CVAモデルの体系的まとめ | Quant College

【初心者向け】CVAの体系的まとめnote | Quant College

LIBOR廃止とRFR移行のまとめ | Quant College

金融工学関連でおすすめの本:まとめ(目次) | Quant College