LIBOR廃止の移行期のカーブ構築

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解説

USDについてはLiborからSOFRに移行するが、カーブ構築に用いるのは、

 

・SOFRキャッシュレート
・SOFR金利先物
・SOFR-FFベーシススワップ
 
である。一般的に欧州では金利先物よりFRAの方がメジャーだが、SOFRのFRAはまだない。
 
金利先物はテナーが1Mと3Mの2種類あるが、
・1Mは毎日公表されるSOFRの算術平均を参照する
・3Mは毎日公表されるSOFRの幾何平均を参照する
また、3MテナーはIMMロールである。
 
ベーシススワップはSOFRの方にスプレッドが乗る。
 
このほか、
・SOFRと固定金利を交換するスワップ
もあるが、いまのところは
・SOFR-FFベーシススワップ
の方が流動性がある。

 

 
CCPで清算されている取引について、カーブ構築の方法は3段階で変化することになるだろう。

 

 
 
ステップ1
 
SOFRを参照するスワップの変動金利の評価に用いる、SOFRプロジェクションカーブを追加する。
その際、市場のSOFR-FFベーシスのクォートはFFディスカウントとする。
このため、ディスカウントカーブはFFのままで、プロジェクションカーブのみにSOFRを用いる。
 
 
ステップ2
 
SOFRを参照するスワップについて、変動金利の評価に加えて、割引金利もSOFRとする。
つまり、市場のSOFR-FFベーシスのクォートはSOFRディスカウントとする。
SOFRを参照するスワップに限って、ディスカウントカーブがSOFRに移行する。
 
 
ステップ3
 
ドルに関するスワップについて、全てがSOFRディスカウントに移行する。
市場のFFスワップもSOFRデォスカウントに移行する。
また、この段階でまだLiborが消えていない場合は、LiborスワップやLibor-FFベーシススワップもSOFRディスカウントに移行する。
 
 
いまのところ、
LCHはステップ1だが、
CMEはステップ2に踏み出そうとしており、
LCHも来年にはステップ2に移行するだろう。
ステップ3に移行するのは2021年に入ってからだろうが、いつになるかは不透明だ。
 
また、EURもオーバーナイトインデックスがEoniaからEsterに移行するため、USDと同様のステップでカーブの作り方が変化するだろう。

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