FRTBのローカル当局案を待つ金融機関たち
FRTBのグローバルでのガイドラインは最終化されたため、あとは各国の当局による規制案の作成フェーズに移った。 金融機関からすればデジャヴであり、前にも、グローバル案ができて、各金融機関が準備を始めていたのに、業界からの反…
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FRTBのグローバルでのガイドラインは最終化されたため、あとは各国の当局による規制案の作成フェーズに移った。 金融機関からすればデジャヴであり、前にも、グローバル案ができて、各金融機関が準備を始めていたのに、業界からの反…
金利の期間構造モデルには大きく分けて2種類ある。低次元マルコフモデルとマーケットモデルである。 低次元マルコフモデルは、1つか2つのファクターでイールドカーブ全体を説明する。 全ての満期の割引債価格が、少数のフャクターの…
こちらもおすすめ 解説 Euriborはその計算プロセスを改善することで、ユーロ圏独自のベンチマーク規制をクリアできるかもしれない、との期待が根強く残っている。 ユーロ圏のベンチマーク規制は、Liborのデッドラインより…
金利モデルの分類について、その階層構造は以下のような感じだ。この他にも多数のモデルがあり、同じモデル名でも、人によって、何を指しているのかが異なる。例えば、どこからどこまでの範囲のモデルをハルホワイトモデルと呼ぶのか、人…
前回説明したアセットモデルは、各金利が参照する期間ごとに、別々にモデリングする。 イメージとしては、イールドカーブのうち特定の期間を切り出して、イールドカーブの一部だけを説明している感じだ。 このため、モデリングしていな…
エキゾチックデリバティブをプライシングするのに必要なプライシングモデルについて、金利系で用いる金利モデルの分類を見ていく。これはスマイル補間に用いるスマイルモデルの話ではなく、プライシングモデルの話である。 金利モデルは…
今年になって出てきたFRTBの改訂版では、内部モデルを使うための要件が緩和されている。 リスクファクターがノンモデラブルとみなされてしまう条件が少しゆるくなっており、市場で観測できる頻度がそれほど多くなくても、ノンモデラ…
ローカルボラティリティを求めるには、その分子にある、オプション価格を満期で微分したものと、分母にある、オプション価格をストライクで二階微分したものを求める必要がある。これらはどちらも、符号がプラスにならないといけない。 …
Local Volatility Modelは、原資産のボラティリティを原資産に関する確定的な関数としたものだ。 原資産が確率的に動くため、結果的にボラティリティも確率的に動いているように見える。 しかし、ボラティリティ…
今日のスマイルと将来のスマイル ボラティリティスマイルを考慮してデリバティブをプライシングする際には重要な2つの観点がある。 ⑴今日のスマイルにフィットしているか。 ⑵将来のスマイルの動きを表現できるか。 …