LCHがUSDに加えてEURも来年に割引金利を変更

LCHは来年にはEURスワップの担保金利をEoniaからEsterに変更するようだ。

 

CMEやLCHなどのCCPは、来年にはUSDスワップの担保金利をFFからSOFRに変更する予定である。
 
金利スワップの大半はCCPで清算されており、これらの割引金利が代替金利であるRFRに変更されるとなると、これら新しい金利であるRFRの取引の流動性が高まるだろう。
 
そうなってくると、スワップレートのクォートの画面も、
・古いOISから作ったカーブで割り引いた場合の画面
・新しいOISから作ったカーブで割り引いた場合の画面
の2種類が混在するかもしれない。
古いOISとは、USDならFFスワップ、EURならEoniaスワップである。
新しいOISとは、USDならSOFRスワップ、EURならEsterスワップである。
 
邦銀はこれら外貨金利スワップについては、LCHなど海外CCPにクライアントクリアリングの形で間接的に清算している。つまり、邦銀と海外CCPの間に外銀が入って仲介してもらっている。
邦銀と外銀の取引は円担保になっているので、担保金利はTonarのまま変更なしである。
 
しかしながら、外貨キャッシュフローを円担保で割り引く場合のカーブは変わってくるので、邦銀もこれには対応しないといけないだろう。
外貨スワップレートのクォートで前提となっている割引金利が変われば、外貨スワップレートから作った外貨のプロジェクションカーブが変わってくる。
すると、通貨ベーシスから作ったドル担保の円カーブや、ドル担保のユーロカーブも変わってくる。
芋づる式に、円担保のドルカーブや、円担保のユーロカーブが変わってきてしまう。
 
今後注意すべきなのは、通貨ベーシスのコンベンションがどう変わっていくか、という点である。
交換する変動金利は異通貨のRFRになるだろう。
クォートの前提となる担保金利がSOFRになる可能性が高い。
これら新しいコンベンションのもとで、ドル担保の円カーブや、ドル担保のユーロカーブを作らないといけなくなるだろう。

—–