FRAとLiborフォールバック条項

こちらもおすすめ

解説

FRAは将来にフィキシングされるLiborと固定レートを交換する取引で、イールドカーブ生成のインプットととしてよく用いられるが、その決済についてはあまり知らない人もいるかもしれない。

 

6ヶ月後フィキシングの6ヶ月LiborのFRAであれば、6ヶ月後にフィキシングした時点で、キャッシュフローが確定する。
このキャッシュフローは、そこから6ヶ月後つまり12ヶ月後に決済するのではなく、フィキシングのスポットで決済してしまう。先決め先払いである。
ただし、クォートされているレートはあくまで先決め後払い前提のレートなので、フィキシングレートと固定レートの差分に付利期間を乗じて、このキャッシュフローを付利期間の分だけ割り引いた金額を決済する。
その際に用いる割引金利は、フィキシングしたばかりのLiborレートである。これはLiborが先決めのレートだからこそ可能になることである。
 
一方、今のところフォールバックが発動した後のレートとして最有力なのは後決めのRFRレートであるため、FRAのように先決め先払いの決済は不可能だ。
キャッシュフローが確定するのが、支払いの直前であり、付利期間の開始時にはまだ決まっていないからである。
上の例では、6ヶ月後の段階ではまだレートがフィキシングしておらず、12ヶ月後にならないと確定しない。
このため、6ヶ月後の段階で勝ち負け分を先に決済しようとしても、できないのである。
 
したがって、市場では、コンベンションを変えない限り、フォールバック発動後に、FRAの取引を継続するのは不可能との見方が出ている。

こちらもおすすめ

あわせて読みたい

【LIBOR廃止】QUICK社のTORFとTONAの違い【OISの参照金利指標】 | Quant College

【LIBOR廃止】TORFとTIBORの違い | Quant College

【LIBOR廃止とRFR移行】RFRとOISの違い | Quant College

【LIBOR廃止・IBOR改革・RFR移行】IBORとは? IBORの読み方は? | Quant College