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SA-CCRの読み方
日本では「サッカー」と呼んでいる人が多いが、そのまま「エスエーシーシーアール」と呼んでいる人もいる。
カレントエクスポージャー方式とSA-CCRの違い
カレントエクスポージャー方式(以下CEM)と、SA-CCRで異なるのはEADの計算であり、具体的には以下2つの計算が異なる。
- 再構築コスト(以下、RCと略記する)
- 将来エクスポージャー(以下、PFEと略記する)
カレントエクスポージャー方式(CEM)のエクスポージャー計算方法
CEMでは、
EAD = max(RC + PFE – IM, 0)
と求める。
ただし、
RC = max(NPV – VM, 0)
PFE = Addon = 想定元本 x 掛け目
である。
ここで、
・NPVはデリバティブ時価
・VMは変動証拠金
・IMは当初証拠金
である。
CEMは、将来エクスポージャーに対応するアドオンを、想定元本に掛け目をかけるだけで求めるという、あまりにも単純な方法である。
この掛け目は、取引の満期の長さと、アセットクラスによって決まる。
SA-CCRのエクスポージャー計算方法
一方、SA-CCRは計算がやや複雑である。
EAD = α x (RC + PFE)
RC = max(NPV – VM – IM, TH + MTA – NICA, 0)
PFE = min{1, f + (1-f) exp( (NPV – VM -IM) / (2(1-f)Addon) ) } Addon
と求める。ここで、
・αは1.4
・THは信用極度額
・MTAは最低引渡金額
・NICAは独立担保額
・f(フロアー)は5%
・Addonは、想定元本、満期などに応じて決まる。
このように、SA-CCRでは担保契約の詳細がより精緻に考慮されることになる。
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