無担保CVAのネッティング通貨

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解説

CVA計算の途中で、カウンターパーティとやっている取引の時価を合計することになる。いわゆるネッティングである。 

ここで、デリバティブには通貨スワップのように、受け払いのレグごとにキャッシュフロー通貨が異なるものがある。受けはUSD、払いはEUR、といった具合だ。
このような取引も含めて、時価をネッティングしないといけないのだが、合計するには時価の通貨を1つにそろえないといけない。
これをネッティング通貨と呼ぶことにすると、このネッティング通貨はどう選択すればいいのか。
 
有担保の場合は、当然だが、その担保契約で指定されている担保通貨に時価をそろえてネッティングすることになる。
問題は無担保の場合である。担保契約がないため、担保通貨なるものは存在しない。
 
ネッティング通貨の選択として、通常は自社の無担保ファンディング通貨になるだろう。これはたいてい、自社の財務諸表のレポーティング通貨と同じであろう。邦銀ならJPY、米系ならUSD、欧州系ならEURないしGBPだろう。
このファンディング通貨にそろえて時価をネッティングするわけだが、そのために用いる為替レートは、為替モデルのシミュレーションで生成したパスごとに異なるレートである。
 
ネッティング通貨にそろえてネッティングすると、将来時点における時価の合計が出るので、CVAであればそのプラスパートをとる。
無担保の場合であれば、あとはこれを基準日までディスカウントするのだが、エクスポージャーがネッティング通貨ベースで出ているので、ディスカウントカーブは無担保のファンディング通貨のものを用いることになる。
 
有担保の場合であれば、担保通貨ベースで出たエクスポージャーから担保残高を差し引いて、信用極度額などのCSAパラメーターを考慮することで、担保の受け渡し金額を求める。CSAパラメーターはたいてい担保通貨と同じ通貨建てで定義されているが、異なる通貨で定義されてしまっている場合は、これまた為替で担保通貨建てにそろえる必要がある。

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