【随時更新】クオンツ就活の筆記・面接試験対策でおすすめの本:6冊

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はじめに

今回はクオンツの就活対策で役立つ本を紹介する。対象とする読者は以下の通り。

  • 新卒の学生で、クオンツのコース別採用に受かりたい人、特に、理系だが数学をあまり使わない専攻なので、クオンツになれるか不安な人
  • クオンツとして別の会社に転職したい人

以下、気軽に読める本から順番に解説していこう。

[1]

Frequently Asked Questions in Quantitative Finance (English Edition)

数理ファイナンスで多くの人が抱く疑問、重要な用語について、Q&A形式で解説する本であり、クオンツの面接対策にピッタリである。少し分厚いが小さい本なので場所もとらない。

・クオンツ面接でも重要な、Black-Scholes PDEの導出を12通りも解説しているのは圧巻(そのうちいくつかは考え方のみの記載で、数式できちんと説明されていないのだが)。

・特にデリバティブクオンツの就活でよく質問されそうなのは以下のあたり。
 Q2 裁定とは?
 Q12 無裁定価格理論とは?
 Q22 Brown運動とは?ファイナンス理論でどのように応用されている?
 Q24 伊藤の補題とは?
 Q25 リスク中立評価がワークするのはなぜか?
 Q26 ギルサノフの定理とは?ファイナンス理論でなぜ重要なのか?
 Q30 Black-Scholes方程式とは?

・そのほか、最尤法とは?、共和分とは?、極値理論とは?など、確率よりも統計寄りの内容や、ポートフォリオ理論の内容も載っている。

・Q&Aの解答は、最低限の数式を用いてはいるが、基本的に言葉で説明している。また、はじめに短い解答を書いた後で、詳しい解答を載せている。実際の面接においても、冒頭で質問に対する回答を簡潔に答えた上で、面接官の様子を見ながら、必要に応じて詳細を補足説明する、というスタンスが重要なので、説明の仕方が参考になる。

[2]

150 Most Frequently Asked Questions on Quant Interviews, Second Edition (Pocket Book Guides for Quant Interviews)

  • クオンツの筆記試験や面接でよく出る問題と解答を、ぎゅっとコンパクトにまとめた本。薄くて小さい本なので、紙の本でも持ち歩きが容易
  • 後述する[3]の中から特に出そうな問題をピックアップした本である。管理人は第1版を読んだが、いつのまにか第2版が出ていた。
  • カバーされているトピックは、微分積分、線形代数、確率解析、オプションプライシング、C++によるデータ構造とアルゴリズム、頭の体操・数的推理(Brain Teasers)である。
  • よく出る有名な問題が厳選されており、とにかく時間がないので短期間で試験対策をしたい、という人におすすめ

[3]

Solutions Manual – A Primer For The Mathematics Of Financial Engineering, Second Edition

  • [2]と同じ著者が書いている本の、章末問題と解答をまとめたもの。クオンツ就活で出そうな計算問題がまとまっており、解答もかなり親切で読みやすい。
  • 内容は、微分積分、確率論・確率解析、数値計算(数値積分、ニュートン法、PDEなど)、ラグランジュ乗数法など。各章では、数学の問題の後に、それらと関連する数理ファイナンスの問題がそれぞれ載っている。
  • 内容としては数学のみであり、C++やコンピューターサイエンス、数的推理などの問題は載っていない。統計や時系列分析など、バイサイドでよく出そうな問題は載っていない。
  • 微分積分などの基礎から数学の計算練習を集中的にやっておきたい人におすすめ。

[4]

Critical Notes for Quant and Developer Interviews

  • 他のいろんなクオンツ就活対策本から、重要な問題を抜き出してまとめた本。
  • カバーされているトピックは、微分積分、線形代数、確率解析、オプションプライシング、統計、時系列分析、C++の言語仕様、データ構造とアルゴリズム、数的推理(Brain Teasers)である。
  • 同僚の外人クオンツが、他の分厚い本の良いサマリーになっている、とおすすめしていたので、管理人も購入してひと通り読んだが、確かにその通りである。
  • 後述する分厚めの本を読む時間はないが、出そうな問題を広く浅く確認しておきたい、という人におすすめ。

[5]

Brownian Motion Calculus

  • 全然有名な本ではないのだが、これは個人的にかなりおすすめである。
  • カバーされているトピックは、Brown運動、伊藤解析、Black-Scholesモデル、測度変換、ニューメレールの変更、などである。
  • 特に測度変換とニューメレール変更について、実務でよく出くわす内容が、本文中に具体例として多く取り上げられており、就職した後でも役立つだろう。
  • 特徴は、就活でよく出る問題が、章末問題にたくさん載っており、Appendixにその解答が詳しく書いてある、という点。ひとつの問題に対して複数の解答を提示しており、理解が深まる。
  • 教科書なのだが、本文をすっ飛ばして、章末問題と巻末の解答だけ読んでも就活に役立つだろう。

[6]

Heard on The Street: Quantitative Questions from Wall Street Job Interviews (English Edition)

  • クオンツ就活対策本では最も有名な本であり、頻繁に改訂版が出ている。売れている理由はおそらく、実際にウォールストリートのクオンツ面接で出題された過去問集だからである。
  • 250ページ程度とかなり分厚いが、クオンツ面接対策について何でも載っている。数的推理、確率、統計、デリバティブ、債券数理、ポートフォリオ理論、さらにはノンテクニカルな質問への対策も載っている。
  • 問題に対する解答もかなり詳しく載っており、問題によっては複数の解き方が解説されている。計算するだけの問題だけではなく考えさせる問題も多く、解説も長い説明文が載っている。
  • 計算練習だけではなく、言葉で説明させる問題なども含めて、ある程度腰を据えて幅広に対策をしておきたい人におすすめ
  • 新卒だと数的推理(頭の体操的な問題)がよく出題される印象だが、この本には70問近く数的推理の問題が載っているので、これで対策をしておけばかなりの出題パターンに対応できるだろう。

まとめ

  • 他にも有名な本はあるのだが、管理人は持っていないか、持っているがあまり読めていない、という感じだ。
  • 時間がない人はいったん[2]だけでもやっておくと良いだろう。計算練習という意味では[3]がおすすめである。
  • 学生だから時間あるよ、という人であれば、[6]が鉄板だが、確率解析からきちんと学びつつ筆記試験対策もしたいなら[5]が良いだろう。
[1] [2] [3] [4] [5] [6]

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