LIBOR廃止に伴うロジック変更(続)

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  • FVA計算に用いるファンディングスプレッドも、現在はLIBORに加えるスプレッドとして定義しているが、LIBORが無くなると、これを、RFRに加えるスプレッドの形に変更することになる。
  • リスクモデルもLIBORを用いているため、これをRFRに変更すると、VaRなど、規制資本の計算にも影響が及ぶ。規制資本が変わるとKVAも変化するため、資本を多く消費するエキゾチックデリバティブは特に、顧客から見た価格が大きく変化する可能性もある。
  • 金利ボラティリティについても、現在はLIBORスワップを参照するスワップション市場から取得しているが、LIBORが無くなるとこれも取得できなくなる。このため、LIBORスワップションの代替としてRFRスワップションを開発する必要が出てくるが、まだRFRスワップの取引が始まったところであるため、そのような取引事例がない。



参考文献

スワップ取引のすべて(第5版)

実践デリバティブ: Excelでデータ分析

Interest Rate Swaps and Their Derivatives: A Practitioner’s Guide (Wiley Finance Book 510) (English Edition)

Interest Rate Derivatives Explained: Volume 1: Products and Markets (Financial Engineering Explained) (English Edition)



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