CVAの回収率(リカバリーレート)に対する感応度

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解説

CDSのリカバリーレートとCVAのリカバリーレートに同じ値を用いると、インプットであるリカバリーレートがアウトプットであるCVAに与えるインパクトは非常に小さくなる。

 
CDSのリカバリーレートが小さくなると、
 CDSスプレッドが変わらなければ、デフォルト確率は小さくなる。
なぜなら、CDSスプレッドは、デフォルト確率と(1−リカバリーレート)の積に近いからである。
 
この場合、CVAのリカバリーレートにもCDSのリカバリーレートを用いていると、
CVAのリカバリーレートは小さくなる。
 
CVAはLGD x EPE x PDだが、
CDSのリカバリーが小さくなると、PDが小さくなる。
それと同時に、CVAのリカバリーが小さくなることでLGDが大きくなる。
すると、PDが小さくなった分をLGDが大きくなって打ち消すことから、CVAの水準自体は大きく変わらない。
 
この相殺効果はよく知られており、CDSのリカバリーとCVAのリカバリーに同じ値を用いている場合に限って、相殺効果が生じる。
しかし、これら2つのリカバリーレートに異なる値を設定した場合は、2つのリカバリーレートを変化させると、CVAが比較的大きく動くことが知られている。

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