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参考記事
Risk Magazine (Feb 2017)
解説
・ブティック系のシステムベンダーCompatibLが、市場リスクシステムベンダーの賞でspecialist枠を受賞。
・CVAなどXVAの感応度は、関連するリスクファクターが非常に多く、1回のXVA計算にも時間がかかるため、通常のバンプ法では、計算が終わるのに数時間あるいは数日かかってしまうことも考えられる。
・夜間のバッチ計算で対応できなくもないが、日中にトレーダーが値を確認する必要もあるため、その場合にはリアルタイムでの高速計算が求められる。
・加えて、FRTBでの資本計算と、FRTBに伴うCVA資本計算の改訂により、多数の感応度を高速に計算するニーズが高まっている。
・そこで最近流行っている方法がAAD(Adjoint Algorithmic Differentiation)であり、微分のChain Ruleを用いて多数の微分を同時に計算できるため、注目を集めている。
・CompatibLを使用している南アフリカのRand Merchant Bank(RMB)によると、人員やハードウェアなどのリソースを節約しつつ、CVA感応度の高速化とFRTB対応のために、自社のライブラリーにCompatibLのAADロジックを統合させた。
・CompatibLはモンテカルロXVAにAADを取り入れた最初のベンダーであり、2013年からAADの調査開発を進めてきた。また、クライアント固有の計算エンジンを生かしつつAADを組み込む所にも強みを持っているようである。
・さらに、CompatibLは2015年にオープンソースのパッケージをリリースしており、彼らのAADの実装にアクセスすることができるようになっている。CompatibLのオープンソースはTapeScriptというもので、これとQuantLibを統合したQuantLib Adjointというオープンソースを使えば、既存のQuantLibの設定をわずかに変えるだけで、AADを使えるようになる。
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