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解説
クオントCDSは、例えば、参照する債券がUSD建て、債券の発行体も米国企業だが、CDSのキャッシュフローはJPY、というようなものだ。
これをプライシングするには、USDベースのハザードレートを、JPYベースに変換する必要がある。
市場から求まるのは、USDの債券のCDSであれば、USDのハザードレートのみであり、JPYのハザードレートは市場からは求まらないので、自分で計算する必要があるわけである。
このように通貨の異なるハザードレート間の変換には、公式が知られており、それに為替ボラティリティと、為替とクレジットの相関をインプットすることで、別の通貨ベースのハザードレートが求まる。
このときのインプットは簡便的に作成する。為替ボラティリティはATMを用いて、為替とクレジットの相関も、通貨、優先/劣後、業種などをもとに、ざっくり指定するのみで、これらのインプットには期間構造を与えず固定値を用いる。
このような市場データとクレジットの相関は、CVAの誤方向リスクを考慮するのにも必要となるが、推定するのが難しい。ヒストリカルから求めるのも容易ではないだろう。
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