日経平均などメジャーな株価インデックスは、配当スワップが取引されている。
配当スワップとは、文字通り金利スワップにおける金利を配当に置き換えたものである。
実際の配当額と、あらかじめ決めた固定額を交換する。
市場では限月ごとに、この固定額のビッドオファーがクォートされている。
配当スワップのクォートから、将来の配当の期待値、つまりフォワード配当を得られることになる。
これをもとにある程度長期までの配当カーブを生成することができる。
配当カーブ生成に関連して、配当の表し方には以下の4種類があることを押さえておきたい。
⑴配当額
⑵株価に対する割合
⑶期近の予想配当額に乗じるグロースファクター
⑷連続配当率
ここで、グロースファクターとは、ディスカウントファクターとは逆で、配当の成長率を表し、例えば1.01や1.02といった値になる。
したがって、配当カーブを生成するために設定すべきパラメーターは、以下の4種類があり、これらのうちのどれかを、いくつか組み合わせたものになる。
・手前の予想配当額
・株価に対する割合
・グロースファクター
・連続配当率
例えば、
・短期ゾーンは予想配当額で設定
・中期ゾーンは株価に対する割合で設定
・長期ゾーンはグロースファクターで設定
といった具合だ。
配当スワップは主に中期から長期のゾーンに用いられるため、
・株価に対する割合
あるいは
・グロースファクター
を配当スワップのクォートに合うように求める、ということになる。
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