一部のNDFレートがEUで使えなくなる?

“NDF nightmare”

Risk June 2018

・EU特有の規制、Benchmark Regulation(BMR)は、EoniaやEuriborの問題を生んでいるが、それに加え、NDF(Non-Deliverable Forward)レートも影響を受けそうだ。

・BMRでは、新規取引の評価において、信頼性があると認められてAuthorizeされたマーケットレートしか用いることができない。

・BMRの開始は2020年初めから、とはっきりしているが、その他の詳細については不明瞭であり、疑心暗鬼を生んでいる。

・各国の中央銀行が発表しているマーケットレートは、信頼性があるとして規制から免除される見通し。

・ところが、KRW、PHP、TWDについては、NDFレートが中央銀行とは異なる機関に管理されているため、BMR規制のスコープに入ってしまうと見られている。

・これら通貨は、LCHにおけるNDF取引の4割を占めており、これらのNDFレートが2020年以降の新規取引から使えなくなると、大問題となる。

・BMR規制はその抜け道が少ないのが特徴であり、ひとたびスコープに入ってしまうと逃げ場がなくなってしまう恐れがある。

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