トルコリラのオーバーナイトレートが1000%などと急騰している。もはやパーセント表示が意味を成していない、異常値である。
トルコリラの空売りをしたい投機筋と、通貨安を避けたいトルコ政府の綱引きが行われている。
空売りするにはトルコリラを借りてこないといけないため、政府が短期金利を高く維持することで、借り入れを困難にしてきた。
トルコリラを調達して空売りするために、手持ちのトルコリラ建ての債券など、トルコリラ資産を売って現金化する動きも出ている。
短期金融市場の流動性が枯渇し、借り入れ金利が異常に急騰している。
オーバーナイトレートを評価に使うという意味では、短期の為替商品の評価に影響が出ている。
為替スポット取引や、それと為替フォワードを組み合わせた為替スワップ取引は、オーバーナイトレートを用いるため、ヘッジしていない場合はかなり時価がジャンプするだろう。
しかし、そもそも、トルコリラのオーバーナイトレートなど、当てにならないため、3ヶ月などもう少し長期のレートを、3ヶ月より短期に補外しているというケースもありそうだ。
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