【LIBOR廃止・IBOR改革・RFR移行】ターム物リスクフリーレートとは【ターム物RFR金利の意味】

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現在、市場ではLiborに代わる金利として通貨ごとにRFRを決定したところだが、次に問題になっているのは、RFRがオーバーナイトレートであってターム物レートではないということだ。

ターム物レートとは、Liborのように、付利期間が6Mや3Mなど、1営業日より長いものである。
ターム物レートには、後決めレートと先決めレートの2種類がある。
・後決めレートとは、付利期間の最後になってようやくレートが決定されるもの
・先決めレートとは、付利期間が始まる前にレートが決定されるもの
先決めレートは、付利期間が金利決定日から見て将来に当たる。
例えばLibor6Mであれば、利息が付く期間である6ヶ月が始まる前にレートが決まり、そのレートの6ヶ月分の利息を付利期間の終わりに受け払いする。このように、Liborレートは先決めのレートである。
 
一方で、たいていのオーバーナイトインデックスは、付利期間にわたって毎営業日、観測されたオーバーナイトレートを累積していき、付利期間の終わりにそれらの平均をとることで、金利が決定する。付利期間の最後になるまで、金利が決定されない。
つまり、付利期間が、金利決定日から見て過去に当たる。
 
ここで、後決めレートと先決めレートという軸とは別に、バックワードルッキングなレートとフォワードルッキングなレートという軸がある。
・バックワードルッキングなレートは、金利の参照期間が金利決定日から見て過去に当たる
・フォワードルッキングなレートは、金利の参照期間が金利決定日から見て将来に当たる
Liborはフォワードルッキングなレートである。金利の参照期間は付利期間と同じであり、それは金利決定日から見て将来に当たるからである。
たいていのオーバーナイトインデックスも、金利の参照期間は付利期間と同じであるため、これらはバックワードルッキングなレート、ということになる。
実務では、Liborをもとにした日次オペレーションが根付いているため、バックワードルッキングなレートではなく、フォワードルッキングなレートを開発する必要がある。
 
フォワードルッキングなターム物レートとしては例えば、RFRを参照する、金利先物レートや短期OISレートを用いることが考えられる。
3ヶ月のタームであれば例えば、3ヶ月満期の短期OISが考えられる。
これらのレートは、将来の付利期間に決定されるRFRの平均、つまり、将来に決定されるオーバーナイトレートインデックスを、現在において市場が予想したレートである。
このようなレートを使えば、Liborと同様に、先決めでフォワードルッキングなレートであるため、付利期間が始まる前に、金利が決定され、利息の受け払い金額が確定する。
そうでないと、特に事業法人は資金計画がたてられなかったり、オペレーションが煩雑だからと、嫌がるだろう。

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