LIBOR廃止に伴うロジック変更

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参照記事

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Risk.net

解説

・LIBORが急にはなくならず、移行期間中しばらくはクォートが継続されることから、
OIS、LIBOR、RFRの3種類のインデックスについて、イールドカーブを作る必要あり。

・JPYやGBPについてはそれぞれ、TONARとSONIAがRFRなので、いずれも既に担保金利として採用されており、OISディスカウントを適用済みの銀行であれば、新たにイールドカーブを作る必要はない。

・一方、USDやEURについてはそれぞれ、SOFRとEsterがRFRなので、いずれも新しく登場した金利であり、追加でイールドカーブを作らないといけない。

・LIBORが生き残ることから、JPYやGBPについては、OISとLIBORの2種類、
USDやEUR、CHFについては、old OIS、LIBOR、RFR (= new OIS) の3種類のカーブが必要。

・LIBORスワップ自体の流動性が下がって信用できない場合には、各種テナーのLIBORと、RFRを交換するベーシススワップや、old Overnight Rate (FedFundなど) と、new Overnight Rate (SOFRなど) を交換するベーシススワップの登場が待たれる。

・EURの場合、EONIA, Ester, EURIBOR3M, EURIBOR6M, などのカーブが必要となる。

・SOFRなど、新しい金利がRFRとして採用されている通貨においては、マーケットレートの流動性の問題もある。
SOFRの場合は、Futureとスワップがあるが、流動性のある満期の数が少ない場合は、
他のマーケットレートを用いるなどして、イールドカーブを補間・補外しないといけない。

・これらの点から、プライシングに用いるイールドカーブ生成ロジックについては、
JPYやGBPにおいては新たに生成するカーブを追加する必要があり、
USDやEUR、CHFにおいては、既存のカーブ生成方法を変更するとともに、新規カーブを追加で生成する必要がある。

・プライシングのほかにも、リスクモデルにおいては、金利のヒストリカルデータが必要になるが、新しい金利がRFRになっている通貨は、取得できるマーケットデータの数が少なく、
信頼できる結果を得るにはデータが足りないという問題もある。

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