CVA計算対象にどこまでの取引を含めるか

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解説

CVA計算はポートフォリオに含まれる取引種類や担保契約によって複雑さが変わってくる。

CVAを求めるにはNPV Cubeを生成する必要がある。それは、各シナリオのもとでの、各将来時点における、各取引の時価である。よって、取引の時価を求めるのに要する時間が少し長くなるだけで、最終的なCVAを求めるのに要する時間は飛躍的に長くなってしまう。


基準日のマーケットレートのみから評価できるようなバニラ取引は容易だが、シミュレーションしないと求められないエキゾチック取引がポートフォリオに含まれていると、計算が大変である。
 
また、無担保取引に比べると有担保取引のCVAは計算が少し複雑になる。
有担保だと、各将来時点における担保残高を求めて、それをエクスポージャーから差し引かないといけない。この担保残高パスの生成には、担保契約の細かな条件を考慮しないといけない。
 
よって、邦銀もおそらくは、バニラ取引から順に段階的に導入していくだろう。また場合によっては、まずは無担保取引のみに導入するということも考えられる。

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