デリバティブのBreak Clause (Mutual Put)とは

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解説

デリバティブの契約書では、特に長期のスワップなどで、Break Clauseなるものが付いていることがある。

これは中途解約の権利であり、例えば、10年後以降は年に1回、中途解約できる日付がある、というようなものだ。
 
しかしBreak Clauseは、コーラブルスワップのように中途解約権をバミューダンスワップションとして評価する、といったものとは少し異なり、そのモチベーションは、カウンターパーティリスクの削減である。
 
長期のスワップにもなると、取引の途中でカウンターパーティの信用力が悪化する恐れがある。
それに備えて、カウンターパーティの信用力が危うくなってきたら、あらかじめ決められた日付で中途解約できるようにしておく、というわけである。
しかしながら、クライアントリレーションの観点から、以前はこのBreak Clauseを実際に行使することは少なかったらしい。
 
ところが、最近は実際に行使されるケースが出てきており、実態をより良く描写するためには、CVA計算でもそれを織り込む必要があるかもしれない。
行使した場合、そこから先はエクスポージャーがゼロになるわけである。
 
もっとも、行使確率のモデル化、つまり、どのような状態になったら行使するのかを定めるには、かなり恣意性が介入する。
今のところはBreak Clauseの織り込みは市場慣行と言える状況にはなっていないものの、一部ベンダーのシステムやライブラリーなどでは、Break Clauseを考慮できる機能が付いているようだ。

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