CVAの個別取引へのアロケーション

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解説

CVAはネッティングセットごとに計算されるため、ポートフォリオ1つに対してCVA1つが決まる。個別取引ごとにCVAが出るわけではない。

これはVaRと同じである。
ネッティング効果があるので、単体取引のCVAを合計しても、ネッティングセットのCVAには一致せず、それよりも絶対値が小さい値となる。
 
しかしながら、CVAは価格調整なので、個別取引の時価を調整するのにも用いられる。ではポートフォリオごとにしか出ないCVAを個別取引にどうアロケーションするのか。
フロントでのプライシングと、管理会計用とで異なるだろう。
 
フロントでのプライシングでは、いわゆるインクリメンタルCVAを求める。
これは、プライシング対象の取引を、ネッティングセットに加える前後で、CVAがどれだけ増えるかを求めるものだ。プライシング対象取引の、ネッティングセット全体のCVAに対する寄与を求めている。
 
管理会計用としては、いくつも方法があるだろう。
最も簡単なのは、単体取引のCVAも計算しておいて、単体取引のCVAの合計に対する、単体取引のCVAの比率で、ネッティングセット全体のCVAを割り当てるものだ。
こうすれば、割り当てられたCVAの合計は、ネッティングセット全体のCVAに一致する。
 
他の方法としては、CVAではなく、エクスポージャーの段階で、単体取引のエクスポージャーを求めておいて、単体取引のエクスポージャー全体に対する、単体取引のエクスポージャーの比率で、ネッティングセット全体のCVAを割り当てるものだ。

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