金利スワップの時価評価方法

金利スワップは同じ通貨の固定金利と変動金利を交換する取引である。

時価評価するには、イールドカーブが2本必要になる。
・将来のキャッシュフローの割り引いて現在価値を求めるためのイールドカーブ(ディスカウントカーブ)
・将来の変動金利の期待値を求めるためのイールドカーブ(プロジェクションカーブ)

これらイールドカーブはマーケットのスワップレートなどから逆算することにより求める。
ディスカウントカーブは、有担保取引であれば各満期のOISレートから求めることができる。
プロジェクションカーブは、JPY LIBOR6Mを参照する金利スワップであればJPYのLIBORスワップレートから求めることができる。

このように、時価評価に用いるイールドカーブは、評価する対象取引の中身によって異なることに注意。

将来の変動金利の期待値がフォワードレートであり、変動金利の参照期間の開始日と終了日に対応する2つのグリッドのディスカウントファクターから求められる。これらディスカウントファクターはプロジェクションカーブを何らかの方法で補間することで計算する。

将来キャッシュフローを割り引くためのディスカウントファクターも同様に、利払日に対応するグリッドのディスカウントファクターを補間によって求める。