クローズアウト金額

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解説

カウンターパーティがデフォルトした際に、残ったデリバティブ取引を全て時価評価し、ネッティングしたものがクローズアウト金額となる。問題はその個別取引の時価評価をどうするか、という点である。

 
歴史的には、マーケットクォーテーションと、ロス方式という2つの方法があった。
マーケットクォーテーションでは、実際に取引可能な価格をマーケットメーカー3社から取得し、その平均を用いる。
ロス方式では、生き残った取引当事者が、合理的な前提を置いて時価評価する。これは取引当事者がかなりの部分を主観的に決めることができてしまう。
 
マーケットクォーテーションでは、複雑な取引について、デフォルトが起こるようなストレス期に、時価を取得できることはまれである、という問題がある。
ロス方式では、そもそも主観的に決められる範囲が大きすぎるので問題だ。
 
というわけで、現在では、これら2つの折衷案のようなものが主流になっており、それがクローズアウト金額と呼ばれている。
クローズアウト金額では、取引当事者に評価ロジックを選択する柔軟性を与えているが、そのロジックが市場で一般的でリーズナブルであることが求められる。
 
クローズアウト金額にはかなり柔軟性があり、取引当事者自身の信用リスクやファンディングコストの考慮もできると考えられている。これはつまり、クローズアウト金額そのものにXVAが混入してしまう、ということである。クローズアウト金額はそれ自体がXVAのインプットであるため、それがXVAに依存してしまっていると、計算が循環してしまう。これがいわゆるリスキークローズアウトという仮定であるが、これでは計算が煩雑すぎる。
そのため、実務ではリスクフリークローズアウトを仮定することが多い。これは、クローズアウト金額にはXVAが入っていない前提で、XVAを計算するものである。

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参考文献

xVAチャレンジ―デリバティブ評価調整の実際