・OISの利払いは年一回(PA)が通常だが、JSCCが6ヶ月ごと(SA)、3ヶ月ごと(QA)、1ヶ月ごと(MA)利払いのOISの精算を3月に開始した。
・これは、USDやEUR、GBPなどと比べてJPYのOISの取引量が非常に少ないことから、精算可能なOISのバリエーションを広げることで、流動性を増やそうとの試み。
・LIBORがなくなることに伴い、JPYについては、代替金利として、OISの指標金利となっているTONAR(Tokyo Overnight Average Rate)を用いることになっている。
・しかし現状のように流動性がイマイチなままでは、LIBORレートがなくなった後の指標金利のイールドカーブを引くにあたり、十分信頼に足るマーケットレートが得られない可能性があるため、JSCCも打開策の一つとして、OISの利払い頻度のバリエーションを増やしたものと考えられる。
・ところが、市場参加者の間では、利払い頻度のバリエーションを増やすだけでは、JPY OISの流動性は増えないだろうとの見方が多い。
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