CCPに対するCVA

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解説

リスクマガジンにCCPに対するCVA計算の論文が出ている。Too Big To Failな銀行をなくすためにCCPが導入されたが、そのCCPの方がもっと大きなToo Big To Failではないか、との批判は根強い。CCPの数は世界中を見ても非常に少なく、金利スワップ取引がほぼ全てこれらCCPに集約されている。CCPがデフォルトするというのは最悪の事態だが、そこまでいかなくとも、大手の清算参加者がデフォルトし、それによって他の清算参加者が損失を受けるという状況はあり得る。

ある清算参加者がデフォルトすると、ウォーターフォール構造によって、順番にその損失が補填されていく。まずはデフォルトしたメンバーの当初証拠金と破綻積立金Default Fund Contributionで補填する。それで足りなければ、CCP自体の資本と、生きているメンバーのDefault Fund Contributionで補填する。これにより、生きているメンバーにも損失が波及する。
 
通常のOTCでは、CVAはあくまで自社の抱える特定のカウンターパーティに対するエクスポージャーに比例するが、一方で、CCPに対するCVAでは、Default Fund Contributionに比例する、というのが異なる点である。
 
自社が拠出したDefault Fund Contributionがどの程度失われるか、というのは、他の清算参加者のポジションによる。しかし、他の清算参加者のポジションは公開されていないため、正確にCCP CVAを求めるのは困難に見えるが、リスクマガジンの論文では、他の清算参加者のポジションを知らなくても計算できるようになっているらしい。

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