プットコールパリティは何に使うのか
オプションの教科書では決まって出てくるプットコールパリティだが、何に使うのか。 まず、プットコールパリティとは要するに、 コールオプション価格ープットオプション価格 =フォワードのロングの価格…
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オプションの教科書では決まって出てくるプットコールパリティだが、何に使うのか。 まず、プットコールパリティとは要するに、 コールオプション価格ープットオプション価格 =フォワードのロングの価格…
デリバティブのプライシングモデルでは、リスク中立測度における資産価格のダイナミクスから話が始まることが多い。その場合、 ・株価など、資産価格のドリフトは無リスク金利になっている ・金利、デフォルト強度、確率…
はじめに 同じバニラオプションでも、元本の単位が何を表しているかは、アセットクラスによって異なることに注意したい。 ここでは通貨オプションと株式オプションの場合を対比して見ていく。 通貨オプションの場合 通貨オプションの…
パラメーターというと、人によってその定義が異なるので困ることがある。 一般にプライシングでは、生のインプットデータをもとにして、なんらかの計算を行い、求まった値をパラメーターとしてプライシングエンジンにインプットする。こ…
前回の続きである。 5.バンナ(Vanna)これはベガを原資産価格で偏微分したもの。言い換えると、デルタをボラティリティで偏微分したもの。デルタヘッジのボラティリティ変化に対する有効性を見る、あるいは、ベガヘッジの原資産…
オプション市場でクォートされているボラティリティはバニラオプションのインプライドボラティリティである。 インプライドボラティリティというのは、市場価格を、もし仮にブラックショールズモデルで評価したとしたら、どれくらいのボ…
金利スマイルのモデリングと、金利の期間構造のモデリングが頭の中でごちゃごちゃになっている人が多い。 金利スマイルモデルは、特定の期間を参照する金利について、その確率分布を精緻に表現するために用いる。 一方、金利の期間構造…
金融機関は顧客との間でデリバティブ取引を行うときに手数料を取っている。 教科書に出てくる数式で計算しているのは、あくまでデリバティブの理論価格であって、実際の取引価格ではない。 イメージとしては、理論価格には材料費しか入…
金融工学関連のテキストなどを見ていると、 「オプションの評価モデルにはブラックショールズモデル、二項モデル、モンテカルロシミュレーションなどがあるが」 という記述がよく見られる。このような書き方は誤解を招きかねないと思わ…
合わせて読みたい デリバティブの公正価値は出口価格である。デリバティブの出口価格は、そのデリバティブをノベーションにより他の金融機関に譲渡したときに受け払いする金額だ。 価格がプラスならノベーション先から受け取るし、価格…