【2020年のツイートまとめ】おすすめ本:機械学習・金融工学など35冊

はじめに

昨年にTwitterで流した書籍レビューを本サイト読者向けにまとめてみました。
全部で35冊あります。

金融工学関連のおすすめ本については以下のまとめ記事もご参照。

金融工学関連でおすすめの本:まとめ(目次) | Quant College

(1/35)

  • 丁寧に作り込まれたPythonの入門書
  • 基本文法やデータ構造からクラス継承までカバー
  • 何か他のプログラミング言語を使った経験のある人向け
  • プログラミング自体の初心者なら2冊目に読むとよい
  • 機械学習ではなくPython自体を学ぶ本

(2/35)

  • 理論と実装のバランスが良い
  • 序盤でPythonと数学の基礎をしっかり復習
  • 回帰,分類,カーネル,NN,強化学習,教師なし,を網羅
  • スクラッチ実装のコードはコメントが教育的
  • 紙面がカラフルで図やグラフが見やすい

(3/35)

  • 学生時代にお世話になった確率統計の演習書
  • 2色刷りで見やすい
  • 統計検定の勉強にもいいかも
  • 基本演習なのでアクチュアリー受験生には物足りないか
  • 単元の要点,例題,ヒント,例題の解答,問題,問題の解答の順に掲載

(4/35)

  • デリバティブ評価の数値計算法を日本語で学べる貴重な本
  • 少し古いが十分役立つ本でクオンツ志望者におすすめ
  • ツリー,有限差分法,モンテカルロ法を網羅
  • 理論的背景からアルゴリズムまでまとまっている

(5/35)

  • プログラミング自体やったことがない人向けのPython入門書
  • これ以上に説明が丁寧な本はない気がする
  • コード一行一行にふりがなをつけて説明
  • 万が一この本でも挫折するならプログラミングはあきらめた方が賢明か

(6/35)

  • ファイナンス理論入門ならこれがおすすめ
  • 数式少なめで言葉での説明がわかりやすい
  • 割引現在価値や平均,分散の話に始まり、ポートフォリオ理論,MM理論などコーポレートファイナンス,オプション評価入門までカバー
  • 発展的な内容は付録に

(7/35)

  • 金融論の良書
  • 薄い新書で語り口が読みやすい
  • 具体的な制度や規制ではなく、そもそもの金融の仕組みを解説
  • 銀行システム,金融政策,資産価格とバブル,デリバと証券化,規制監督など
  • 経済学部以外から金融に行く学生が就職前に読んでおくとよい

(8/35)

  • 代表的な経済指標50個の見方や注意点を解説した本
  • 翻訳版なので米国目線だが日本でも辞書的に使える
  • マーケットに興味がある人におすすめ
  • 「ウェイトレス美人指数」は岡村氏の炎上発言とも関連あり

(9/35)

  • Pythonらしいコードを書くためのお作法が学べる
  • 各項目の最後に要点まとめがある
  • 興味のある項目をつまみ食いで読める
  • Python経験者が2~3冊目に読む本
  • Pythonでチーム開発をしている人におすすめ

(10/35)

  • 前提知識不要なのでベイズ統計を学ぶ一冊目としてよい
  • 長方形の面積図を用いてベイズ推定のエッセンスを図形的に説明
  • 後半は事前分布としてベータ分布と正規分布が出てくるが簡単な数式のみを使い、微分積分をほとんど用いずに説明

(11/35)

  • イマイチな資料のBefore/Afterが上下に並べられ、どう直せばいいかわかりやすい
  • 罫線減らす、セル内に長文は書かず項目を階層化、等の基本から書いてある
  • パワポがメインだがエクセルの表やグラフにも応用可

(12/35)

  • 市場金利からDF(割引係数)を逆算するロジックを詳しく説明
  • 日本語の本が少ない分野なので貴重
  • 確率解析が必要なのは理論的根拠を書いてる3章のみ
  • その他の章はシグマ記号がわかれば読める

(13/35)

  • 数学に自信ない人におすすめ (ただし数式アレルギーはさすがに無理)
  • 数学の復習や数式の説明が丁寧
  • 線形代数と微分をPythonコードで説明
  • 教師ありがメインで教師なしは少しだけ
  • Deep Learningにページ数を割いている

(14/35)

  • 最適化を学ぶ際の一冊目といえばこれ
  • 数多くの例題で手を動かしながら学べる
  • 前提知識は学部一年の微積と線形
  • 勾配法,ニュートン法,共役勾配法,ガウスニュートン法,LM法
  • 理論背景も最低限は書いてある

(15/35)

  • 簡潔で高速なコードが書ける、と数値計算屋が注目の言語Juliaの入門書
  • 薄い本だがカバーしてる範囲は入門から中級まで幅広い
  • Pythonなど他言語との違いに言及しつつ説明
  • 高速化についてはメモリレイアウト等に踏み込んで解説

(16/35)

  • 事業会社がデリバを使う動機を解説している貴重な本
  • 親子ローンの為調(為替換算調整勘定)ヘッジ、ジェット燃料リスクヘッジ、フラット為替など、実務で出くわす使用例を説明
  • ヘッジ会計の話題も多い

(17/35)

  • このシリーズは古いが良書が多い。壊れたマクロ直しで重宝した
  • 現場でよくあるエラー発生例を多数カバー
  • VBA特有のエラー原因を文法や関数などの基礎に遡って説明
  • エラーメッセージからの逆引きで辞書的に使える

(18/35)

  • 大学数学を直観的に解説した本として有名
  • 抽象的な内容について、それが必要な理由、そう定義する動機を図解で説明
  • 良くも悪くも説明のクセが強い
  • 微積,線形,位相,フーリエ,複素解析等

(19/35)

  • コード改善の入門書として秀逸
  • 手順やコードの説明が丁寧で挫折しにくい
  • 章の初めに”カタログ”として要点がまとまっている
  • 付録の”リファクタリング一覧”も簡潔で有益
  • 綺麗なコードを書けるようになりたい人におすすめ

(20/35)

  • プログラマーのバイブルとして有名
  • コード(Python/C++/Java/JavaScript)のBefore/Afterの説明がわかりやすい
  • 薄めの本で通読しやすく何度も読み直せる
  • 特にチーム開発中の人は必読

(21/35)

  • VBAで数値計算を解説するマニアックな本
  • 載っているアルゴリズムは有用なものが多い
  • Excelしか与えられていない現場で計算ツールを作るのに役立った
  • 理論の説明は最低限であっさりしている
  • 関数名が日本語なのが少し残念

(22/35)

  • サブプライム問題とリーマン危機の背景を一般向けに解説した本
  • 経済学やファイナンス理論が現実をどう説明できるかがわかる
  • 対談形式で読みやすい
  • 2010年代に次々に導入された規制の背景は金融の若手も教養として知っておくとよい

(23/35)

  • 抽象数学なんもわからん状態で途方に暮れていた頃、大学の図書館で見つけたのがこの30講シリーズ。全10巻あるがほぼ全て読みお世話になった。
  • 内容は抽象的だが読者に語りかける口調で易しく解説
  • 他の教科書の副読本に使うとよい

(24/35)

  • 前提知識不要なので量子コンピューター本の1冊目によい
  • 基本的な用語の意味や何ができるのかについて、図解を見てざっくり把握したい人向け
  • 基礎原理の詳細には立ち入らないので、深く学びたい人は別の本が追加で必要

(25/35)

  • オブジェクト指向と関連用語を幅広く平易に解説した本
  • コードは少なめ。概念を図解と言葉で説明するスタイル
  • メモリの仕組み,UML,アジャイル開発とTDD,などの章もある
  • 最終章で関数型言語の特徴が書いてあり役立った

(26/35)

  • コモディティデリバティブの有名な教科書の和訳版
  • とにかく何でも書いてある
  • 前半はプライシングの理論を簡潔に復習
  • 後半は各市場の構造,価格の特徴,デリバ商品などを詳しく解説
  • ソフト,メタル,オイル,ガス,電力などを広く網羅

(27/35)

  • 版を重ねておりマーケット関係者はたいてい持っている
  • 各金融市場の特徴、経済指標の見方を詳細に学べる
  • コモディティや為替、テクニカル分析の基礎もカバー
  • マーケット部門に配属された若手におすすめ

(28/35)

  • 豊富な例題と演習で確率解析を学べる
  • 問題を通して定義や定理を使ってみて理解が深まる
  • 巻末に解答がきちんとあり自習によい
  • 定理の証明は省略してるものも多い
  • さすがに数学書が初めての人には少し厳しい

(29/35)

  • いまやいじられキャラになった感のある岩瀬ニキが日本の生保について易しく概説した新書
  • 独特の販売慣行、誤解だらけの常識、保険会社の収益構造、生保の選び方を説明
  • 特に巻末のコラム集はアクチュアリー志望者も読むと良さそう

(30/35)

  • TensorFlowの入門書
  • 小分けにしたコードを詳しく説明するスタイル
  • 別の本で深層学習に入門した後、TensorFlowの使い方を学びたい人向け
  • 小さいプログラムをすぐ動かしたい人向けではない

(31/35)

  • 図解が多い入門書
  • かなり多くの項目を広く浅くカバー
  • 計算機の仕組み、データ構造とアルゴリズムなども入ってる
  • 数式が唐突に出てくる所もあるので注意
  • 一冊目で軽く全体像をイメージで把握したい人向け

(32/35)

  • パワポ資料作りのお作法が学べる
  • スライドのBefore/Afterが左右で対比されていてわかりやすい
  • ストーリー作り,レイアウト,図表の見せ方,作業時のTips,と本の後ろに行くに従いテクニック集になっていく

(33/35)

  • クレジットの評価モデルを日本語で学ぶならこれ
  • どうしても数式は出てくるが丁寧な説明で読みやすい
  • 原著は2003年で少し古いがCIRモデル、格付推移、企業価値モデル、デフォルト相関など、主要テーマは全てカバーしてる

(34/35)

  • 為替の変動要因を平易に解説した本
  • マスコミが流す浅はかな相場コメントを一刀両断し、為替の正しい見方を教えてくれる
  • 同じ大地震でもNZDは売られたのにJPYは買われたのはなぜか、のセクションだけでも読んでおきたい

(35/35)

  • エクイティデリバティブの入門書
  • 数式は最小限で読みやすい
  • 少々古い本だがヘッジトレードなど実務的な話題が多くておすすめ
  • 先物やオプションの基本から始まり、優先株、EB、CB、MSCBなど株式デリバを組み込んだ商品も平易に解説

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