クローズアウトネッティングとは

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解説

クローズアウトネッティングとは、カウンターパーティがデフォルトした際に、その会社とのデリバティブ取引を一括清算することである。

取引一件ずつ清算していたのではいつまでも終わらないため、全取引の時価をネッティングした金額のみを決済する。
 
例えば、銀行Sが銀行Dとデリバティブ取引をしており、銀行Dがデフォルトしたとしよう。
取引は2つあって、銀行Sから見て、
・取引Aは時価100
・取引Bは時価-120
だったとしよう。
このとき、ネッティングしなかった場合、取引Aの時価100は戻ってこないが、取引Bの時価120は銀行Dの破産管財人に払わないといけない。
一方、ネッティングした場合、100と-120をネッティングすると-20なので、銀行Sが払わないといけないのは20だけでよくなる。
 
このように、問題の本質は、
・デフォルトした銀行は債務を満額返済する必要はなく、その一部または全部を踏み倒せる
・一方、生き残った銀行は債務を満額返済する必要がある
という非対称性にある。
クローズアウトネッティングは、生き残った銀行の損失を減らすことにつながる。
 
クローズアウトに関する問題として、上の例で出てきた時価100と時価-120を誰がどのように決めればよいか?というものがある。これについては次回書くことにしよう。

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