第一種過誤/第二種過誤とは?違いと覚え方をわかりやすく

こちらもおすすめ

【2022年1月最新:全部受講】Udemyのおすすめ31選をカテゴリ別に紹介【データサイエンス/機械学習,Python/R/SQLプログラミング】 | Quant College

【感想あり】おすすめのUdemy動画講座:機械学習・データサイエンスに必要な数学とPythonの入門編【随時更新】 | Quant College

【感想あり】おすすめのUdemy動画講座:機械学習編【随時更新】 | Quant College

【初心者から上級者まで】Pythonプログラミング独学におすすめの本6選 (難易度順)【感想あり】 | Quant College

測度論的確率論の独学におすすめの本8選【わかりやすい教科書/参考書】 | Quant College

計算演習 確率解析(伊藤の公式編)をリリースしました。 | Quant College

計算演習 確率解析(ブラウン運動編その1)をリリースしました。 | Quant College

用語の整理

統計学の仮説検定で必ず出てくる2つの用語だが、第一種と第二種でどっちがどっちか混乱しがちである。

まず用語がいろいろあるので整理しておきたい。

  • 第一種過誤
    • 英語でタイプワンエラー (Type 1 error) とも言う
    • 偽陽性、英語で False Positive (FP) とも言う
    • 第一種過誤を犯す確率を \(\alpha\) と書くことがある
    • あわてものの誤り、とも言う(「あ」からアルファを連想して覚える)
  • 第二種過誤
    • 英語でタイプツーエラー (Type 2 error) とも言う
    • 偽陰性、英語で False Negative (FN) とも言う
    • 第二種過誤を犯す確率を \(\beta\) と書くことがある
    • ぼんやりものの誤り、とも言う(「ぼ」からベータを連想して覚える)

偽陽性や偽陰性について、関連記事はこちら。
再現率/適合率とは?違い/覚え方【わかりやすく】 | Quant College

第一種過誤とは

タイプワンエラーは「偽陽性」つまり、誤って陽性と判断してしまうこと。
仮説検定でいうと、誤って帰無仮説を棄却してしまうこと。(本当は帰無仮説が正しいのに棄却してしまうこと。)
具体的には、

  • 裁判の例だと、無実の人を誤って有罪と判断して投獄してしまうこと
  • ウイルス感染の例だと、健康な人を誤って感染者と判断して入院させてしまうこと
  • スパムメールの例だと、正常メールを誤ってスパムと判断して捨ててしまうこと

あわてものの誤りと言われているのは、証拠不十分なのにあわてて有罪と判定してしまう、というイメージから来ている。

第二種過誤とは

タイプツーエラーは「偽陰性」つまり、誤って陰性と判断してしまうこと。
仮説検定でいうと、誤って帰無仮説を採択してしまうこと。(本当は対立仮説が正しいので、帰無仮説を棄却すべきなのに採択してしまうこと。)
具体的には、

  • 裁判の例だと、有罪の人を誤って無罪と判断して逃がしてしまうこと
  • ウイルス感染の例だと、感染者を誤って健康と判断して帰してしまうこと
  • スパムメールの例だと、スパムメールを誤って正常メールと判断して受け入れてしまうこと

ぼんやりものの誤りと言われているのは、ぼんやりしていて犯罪者を見逃してしまう、というイメージから来ている。

トレードオフ

第一種過誤と第二種過誤はトレードオフの関係にある。

  • 第一種過誤を犯す確率を下げようとすると、第二種過誤を犯す確率が上がってしまう
    • なぜなら、誤って陽性判断するのを避けようとすると、陽性判断が慎重になりすぎて、本当は陽性なのに見逃して陰性と判断してしまう疑わしいけれども証拠不十分で犯人を釈放してしまうイメージ)
  • 逆に、第二種過誤を犯す確率を上げようとすると、第一種過誤を犯す確率が上がってしまう
    • なぜなら、誤って陽性者を見逃すのを避けようとすると、気軽に陽性判断することになり、本当は陰性なのに疑わしいというだけで陽性と判断されてしまうちょっと疑わしいというだけで犯人にされてしまうイメージ)

違いと覚え方

  • 第一種過誤は偽陽性、第二種過誤は偽陰性
  • 陽性→陰性の順番で1→2と覚える

あわせて読みたい

再現率/適合率とは?違い/覚え方【わかりやすく】 | Quant College

【簡単にわかりやすく】棄却サンプリングとは【乱数生成方法】 | Quant College

【簡単にわかりやすく】スプライン関数による曲線補間 | Quant College

【わかりやすく】RANSAC(Random Sample Consensus)とは:アルゴリズム、最小二乗法との違い、読み方 | Quant College

【ファイナンス機械学習の勉強メモ】MDA (Mean Decrease Accuracy) とは | Quant College

【ファイナンス機械学習の勉強メモ】組合せパージング交差検証 (Combinatorial Purged Cross-Validation; CPCV) とは【簡単にわかりやすく】 | Quant College

【ファイナンス機械学習 解説】著者の解説スライドを日本語でまとめてみる(1/10) | Quant College

【簡単にわかりやすく解説】統計や機械学習にも出てくるコピュラとは?Copulaの日本語は?【コピュラ入門】 | Quant College

こちらもおすすめ

【2022年1月最新:全部受講】Udemyのおすすめ31選をカテゴリ別に紹介【データサイエンス/機械学習,Python/R/SQLプログラミング】 | Quant College

【感想あり】おすすめのUdemy動画講座:機械学習・データサイエンスに必要な数学とPythonの入門編【随時更新】 | Quant College

【感想あり】おすすめのUdemy動画講座:機械学習編【随時更新】 | Quant College

【初心者から上級者まで】Pythonプログラミング独学におすすめの本6選 (難易度順)【感想あり】 | Quant College

測度論的確率論の独学におすすめの本8選【わかりやすい教科書/参考書】 | Quant College

計算演習 確率解析(伊藤の公式編)をリリースしました。 | Quant College

計算演習 確率解析(ブラウン運動編その1)をリリースしました。 | Quant College