SPC発行のリパッケージ債とCVA ⑵

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解説

証券会社が、リパッケージ債の発行体であるSPCに対するCVAを計算するのだが、これは誰の信用リスクを定量化しているのか。

それはSPCではなく、SPCの資産である債券の発行体の信用リスクである。
SPCの資産は裏付けとなっている債券だけなので、この債券の発行体がデフォルトすると、債券からのクーポンが入ってこないため、それを裏付けとするリパッケージ債のクーポンも払えないし、それを作る材料であるデリバティブのキャッシュフローも払えない。
そうなると困るのは、デリバティブのカウンターパーティである証券会社なので、CVAを計算するのである。
 
リパッケージ債の発行体であるSPCではなく、その裏付けとなる債券の発行体のCDSからデフォルト確率を出すことになる。一方で、SPCには当然、対応するCDSはないだろう。

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