LCHのドル割引金利もSOFRへ

来年のQ2にLCHもドルの割引金利をスイッチするようだ。現状FedFundsだが、これをSOFRに切り替える。

これは、米国のベンチマーク金利の委員会ARRC、Alternative Reference Rate Committee が策定した移行プランで、CCPが新規取引の割引金利をFedFundsからSOFRに移行するよう、ARRCが要求しているからだ。CMEに加えて、LCHもこれに従った格好だ。
 
また、このARRCのプランでは、移行期間を設けて、その間は旧割引金利と、新割引金利の両方が使えるようにする。これはDual Discounting といわれている。
しかし、LCHの清算参加者の大半は、移行期間を設けると、市場が2つに分断されて煩雑になると反対しており、移行期間なしで一気にSOFRに移行するsingle step approachを主張している。
しかしその場合、一気に時価が変化するため、その勝ち負け分を一斉に決済する仕組みが必要だ。
 
Libor問題では、既存取引のフォールバック条項をどうするかが注目されているが、それに加えて、割引金利がいつ、どのように変わるかについても、注視する必要がある。

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