CDSの新旧2つの約定方式: スプレッド方式とアップフロント方式

CDSの契約条件の決め方は大きく分けて2つある。

スプレッド方式とアップフロント方式である。
2009年のCDSビッグバン以前はスプレッド方式、
それ以降はアップフロント方式が主流となっている。
 
スプレッド方式とは、取引開始時の時価がゼロになるように固定クーポンを決めるものである。
 
アップフロント方式とは、固定クーポンは市場慣行で定められた100bpsまたは500bpsにして、
約定時の時価をアップフロントフィーとして取引開始時に受け払いする方式である。
 
つまり、固定クーポンを市場実勢に合わせるか、時価を市場実勢に合わせるか、の違いである。
 
教科書で出てくるのはスプレッド方式だが、今ではアップフロント方式が主流となっているため、注意が必要だ。
 

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