・韓国では以前から、リスクの高い株式系仕組商品が人気である。
・特に、複数の海外株価インデックスを参照するWorstOfタイプのPutオプションを組み込んだAutocallable商品がポピュラー。
・UpバリアとDownバリアがあり、Downバリアにヒットすると、元本割れすることになる。
・参照インデックスとしては、Euro Stoxx 50、S&P500に加え、香港のハンセン指数(HSCEI; Hang Seng China Enterprises Index)を参照するものが多い。
・最近の米中貿易戦争によりハンセン指数が下落していることで、参照インデックスの中でWorstパフォーマンスになっており、Autocallable商品のDownバリアに近づいている。
・株価が下がると通常は株価ボラティリティは上がるが、今回のハンセン指数下落においては、ボラティリティはそれほど上がっておらず、落ち着いている。
・この要因としては、Autocallableを売っている銀行サイドが、株価下落でDownバリアに近づいたことによるベガ上昇を受けて、それをフラットにするためにPutオプションを売っており、これがインプライドボラティリティの下降圧力となっているから。
—–