2022年以降もLIBORは存続?

Some banks open to committing to Libor post-2021

Risk.net

・一部の金融機関は、LIBORレートの提出が義務ではなくなる2022年以降についても、LIBORのクォートを継続する考えを示している。

・これは、LIBORからRFRへの乗り換えが各国で走り始めているが、今の調子で進んでも、問題が解決しないまま2021年末を迎えてしまうのでは、と危惧しているから。

・この動きが継続すると、2022年以降もLIBORレートを取得すること自体は可能であり、相変わらずLIBORディスカウントを行っている日本の地銀やバイサイドも、スワップの評価が突然できなくなる、という状況は避けられるかもしれない。

・一方で、USDのSOFR、GBPのSONIA、CHFのSARONなどは実取引での利用が進んでおり、これらの通貨については、2021年末には、新規取引においてLIBORを使わないことが一般的になっていることが考えられる。この場合、これらの通貨のLIBORはもはや利用する市場参加者がかなり少なくなっていると思われる。

・すると、LIBORは観察できるがそのレートを使っているのは、(邦銀など、)市場慣行の変化についていけておらず、RFRへの乗り換えが遅れているごく一部の金融機関だけになってしまうかもしれない。

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